みなさんは、ワンちゃん同士が遊んでいるときに良くする写真のような仕草を見たことがありますか?
このような、前傾姿勢でお尻やしっぽをふる仕草のことを「プレイ・バウ」と呼びます。
プレイ・バウは、相手のワンちゃんを遊びに誘うときに示すおじぎのような行動で、犬だけではなく、飼い主さんに対しても見せてくれます。
このプレイ・バウも、トレーニングをすれば飼い主さんの指示によって見せてくれるように教えることができます。
私は、写真の「ヤワラちゃん」を連れて、小学校に訪問して子供たちの学習支援の活動を行っていますが、初めて会う子供たちと挨拶をするときに、「こんにちは~」という指示でヤワラちゃんが挨拶をすると、子供たちはびっくりした様子で非常に喜んでくれ、すぐにうちとけることができます!
そこで今回は、できると楽しい「遊びに誘うおじぎ」のトレーニングをご紹介します。
初めのうちは、ゆっくりとおやつを下げるようにしましょう。何度も練習を繰り返すと、伏せればご褒美がもらえることを理解して、おやつを下げるだけでスムーズに伏せてくれるようになります。
STEP1がスムーズにできたら、おやつを下におろす際に、おなかの下を手で支えながら前傾姿勢で伏せができるように練習をします。初めは、手の支えを気にしてしまうワンちゃんもいるので、少しずつ練習して手の支えに慣らしていきましょう。
手で支えながら前傾姿勢で伏せができるようになったら、少しずつ手の支えを外していきます。支えなしで前傾姿勢がとれるようになるには時間がかかります。一度に長時間練習してしまうと、ワンちゃんが腰を痛めてしまいますので、少しずつ練習するようにしましょう。手の支えなしで前傾姿勢で伏せができるようになったら、おやつの誘導で「プレイ・バウ」の完成です!
手の支えなしで、前傾姿勢で伏せられるようになったら、おやつの誘導だけではなく言葉の「コマンド」でもできるように練習しましょう。
ヤワラちゃんは「こんにちは~」というコマンドで教えていますが、コマンドは何でもOK!
飼い主さんの好きなコマンドを教えてみてください
① 言葉のコマンド→おやつの誘導→プレイ・バウ→ご褒美
② 言葉のコマンド→(0.5秒)→おやつの誘導→プレイ・バウ→ご褒美
③ 言葉のコマンド→(1.0秒)→おやつの誘導→プレイ・バウ→ご褒美
④ 言葉のコマンド→(1.5秒)→おやつの誘導→プレイ・バウ→ご褒美
といったように、始めは、言葉のコマンドを出した直後におやつで誘導し、プレイ・バウができたらご褒美をあげます。
そして、言葉のコマンドを出してからおやつで誘導するまでの時間を徐々に開けていくと、次第にワンちゃんは言葉のコマンドとプレイ・バウを結びつけるようになり、言葉のコマンドだけで反応してくれるようになります。