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ワンちゃん同士の挨拶を学びましょう!

ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

第57回 ワンちゃん同士の挨拶を学びましょう!
2015/12
第57回 講師 鈴木 拓真先生
鈴木 拓真先生
鈴木 拓真(すずき たくま)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®
神奈川県相模原市中央区氷川町3-3 コーポオクモリ1F  TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
麻布大学 獣医学部 動物応用科 卒業
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会 所属

日頃のお散歩中、他のワンちゃんとあいさつをしていたら、ケンカになってしまった! なんてことはありませんか?? ワンちゃん同士の挨拶には、飼い主さんが知っておかなければならないポイントがいくつもあります。“犬を見るとワンワンと吠えてしまう”“近づくと噛みついてケンカしてしまう”なんてことにならないようにするためにも、上手に挨拶の練習ができるようにしま しょう。

ワンちゃんの気持ちを読み取れるようにする

ワンちゃん同士の挨拶の大事なポイントは、ワンちゃん同士近づいても過剰に怖がったり、過剰に興奮するような経験をさせないことです。他の犬に追いかけられたり、飛びか かられたことで「他の犬=怖い」というイメージがついてしまい、それ以来犬が苦手になってしまった、なんて話しをよく聞きます。そのような経験を積ませないためにも、まずはワンちゃんの気持ちを正しく理解してあげることが大切です。挨拶したとき、“自分のワンちゃん”“相手のワンちゃん”がどのような気持ちなのかをきちんと見極め、それぞれの気持ちに合わせて練習することがとっても重要です。
犬同士は、「鳴き声」「匂い」の他に「ボディランゲージ」を使って気持ちを表します。 ボディランゲージとは、日本語で言うと「身体言語」のこと。言葉以外のコミュニケーシ ョンの手法で、身振り手振りや表情などがこれに含まれます。犬はこのボディランゲージがとても発達しており、これにより群れの中で仲間同士コミュニケーションをとり合っています。ボディランゲージを使うことで、仲間同士の無駄な争いを避け、秩序を保っています。まずは、代表的なボディランゲージを知りましょう。

【喜んでいるとき】
・尻尾を思いっきり振る
・飛び跳ねる

【恐怖を感じているとき】
・体を後ろに引き、頭を低く下げる
・尻尾を下げる


ご自分のワンちゃんがこのボディランゲージを示したら、怖がっている対象から離れるようにしましょう。 相手のワンちゃんに見られた場合は、ワンちゃんから少し距離をとるようにしましょう。 強引に近付くと、身を守るために咬みついてくる場合があります。

【威嚇・攻撃の意志を表すボディランゲージ】
・尻尾を立てる
・耳を立てる
・姿勢を高く保つ
・背中の毛が逆立つ
・歯をむき出して唸る


攻撃の一歩手前であることを示します。ご自分のワンちゃんがこのボディランゲージを示した ら、対象からすぐに離れるようにしましょう。 相手のワンちゃんが示していたら強引に近付かず、即座に離れます。

【遊びに誘うボディランゲージ】
・背を弓なりにして腰を高く上げる
・小刻みに動く
・尻尾を大きく振る

【敵意が無いことを示すボディランゲージ】
(ア) 自分から先にアピールするとき
・頭を下げる
・尻尾を低くする
・姿勢を低くする
・伏せる

(イ) 相手に「降参」のメッセージを伝えるとき
・仰向けに寝ころがる
・お腹を見せる


(イ)のボディランゲージは本来「これ以上近付かないで」というサイン。一番弱い「おなか」を見せることで、自ら降伏を示しています。初めて会う犬がこのポーズを示すときは要注意!「なでてほしいのね。」と、安易に手を出すと、窮地に追い込まれた犬は咬みついて身を守ることもあります。
知らない犬をさわるときは、いきなりさわらず、相手の飼い主さんに必ず了解を取った上で、犬が緊張して体がこわばっていないかなどをしっかり判断してください。
※もちろん、なでて欲しくてお腹を出すワンちゃんもいます。

【あいさつのボディランゲージ】
・お互い円を描くように近づく
・鼻を近づけて嗅ぎあう
・目はそらす(横から嗅ぐ)
・相手のお尻の匂いを嗅ぐ

⇒その後は、相手との相性によって様々な行動に発展します。
● 遊ぶ
● ケンカ
● 離れる …などなど

犬のボディランゲージを正確に判断するためには、いくつかのポイントがあります。感覚や雰囲気で判断してしまうと正しく判断できず、思わぬ事故や怪我を引き起こすこともあります。
例えば、犬の体の一部だけに注目してしまうと、気持ちを誤解してしまうことがあります。よくある失敗は、「相手のワンちゃんと出会った際、尻尾を振っているから喜んでいるんだろうと近づけたらケンカが始まってしまった」というものです。 このような失敗をしないためには、犬の体全体を見て判断する必要があります

ワンちゃんの気持ちを考え、上手に挨拶の練習をする

☆POINT
・必ず、飼い主さんに「挨拶しても良いですか?」と聞く
・ワンちゃん同士近づけるときは、リードは短く持つ
・1 対 1 で挨拶をする
・自分のワンちゃん、相手のワンちゃんどちらかでも怖がっているときは挨拶させない
・自分のワンちゃん、相手のワンちゃんどちらかでも怒っているときは挨拶させない

<挨拶の例①>

・急に飛び掛かったりしないように、リードを短く持ってワンちゃん同士を近づけてみる。
・2 頭のワンちゃんは、過剰に怖がっているようではないので、このまま近づける。

・さらに近づくと、小さい方のワンちゃん(ジャックラッセルテリア)は、身を引いているので、少し怖いのかもしれない。
※ただし、尻尾が下がっているわけではないので過剰に怖いわけではなさそう。

・これ以上大きい方のワンちゃん(ラブラドールレトリーバー)が、強引に近づこうとすると、小さいワンちゃんは怖い経験となってしまうかもしれないので、大きいワンちゃんはリードは短く持ったままにする。
※小さいワンちゃんは、相手と自分との落ち着く距離間を見つけられるかもしれないので、リードを少し緩めてあげるとよい。

<挨拶の例②>

・小さいワンちゃん(ヨークシャーテリア)は、必死に「敵意はない」とアピールしている。

・先ほどと同様で、これ以上大きい方のワンちゃん(ラブラドールレトリーバー)が、強引に近づこうとしたり、飛び掛かったりすると、小さいワンちゃんは怖い経験となってしまう かもしれないので、大きいワンちゃんはリードは短く持ったままにする。もしくは後ろに下がって距離を取ってあげるとよい。

・引き続き「敵意はない」とアピールしているが、尻尾が後ろ足のあいだに入って丸まっていないので、過剰に怖いわけではないのかもしれない。

・大きい方のワンちゃんは強引に近づこうとせず、自分も伏せて、お互いにおいをかぎ合っている。このような状況だと、小さいワンちゃんは嫌な経験をせずに済むことが多い。

<挨拶の例③>

・2 頭のワンちゃんは、お互い飛び掛かろうとしているように見えるが、お互い歯をむき出して怒っているようではなさそう。
・飛び上がって、過剰に興奮してしまう場合は、リードをさらに短く持ち、お互いが一定の距離を開けるようにすると良い。

・大きいワンちゃんは、小さいワンちゃんに飛び掛かられそうになっていて、少し嫌そうな表情をしているが、ワンちゃんは後ろに下がって逃げようとはしていない。過剰に嫌がっているわけではなさそう。
・先ほどと同じように、飛び上がって、過剰に興奮してしまう場合は、リードをさらに短く持ち、お互いが一定の距離を開けるようにすると良い。

<挨拶の例④>

・2 頭のワンちゃんは、過剰に怖がったり、 興奮している様子が見られないので、このまま近づける。
・近づけても特に問題なく挨拶が行われ、 その後じゃれはじめて、遊びが始まった。

<挨拶の例⑤>

・ワンちゃん同士近くにいても、お互いが気にせず、近づかない場合は、無理やり近づける必要はない。
・他のワンちゃんを見て、怒っていたり、怖がっている場合は、他の犬が近くにいる状況でご褒美のおやつをあげるだけでよい。
※他の犬が近くにいる状況が「嫌ではない」と教えてあげる。

<理想的な挨拶の例>

・ワンちゃん同士挨拶をする前に「オスワリ→マテ」と指示を出す。
・飼い主さん同士が「挨拶しても良いですか?」と確認をする。
・飼い主さんが、お互いの犬を見て、ワンちゃん同士近くにいる状況で「嫌がっていないか」気持ちを読み取り、挨拶できるのかを判断する。
・挨拶ができそうな場合は、このまま近づける。難しそうな場合は、「オスワリ→マテ」へのご褒美をあげて、離れる。

ワンちゃん同士の挨拶は、とても奥が深いです。今回の記事をぜひ参考にしていただき、上手に挨拶ができるように練習してみてください。

※注意点
ワンちゃんを見るだけで威嚇・攻撃などの行動をとるワンちゃんは、ドッグトレーナーなどの専門家にすぐに相談しましょう。

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