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お散歩のマナーを守ろう

ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

第61回 お散歩のマナーを守ろう
2016/04
第61回 講師 鈴木 拓真先生
鈴木 拓真先生
鈴木 拓真(すずき たくま)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®
神奈川県相模原市中央区氷川町3-3 コーポオクモリ1F  TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
麻布大学 獣医学部 動物応用科 卒業
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会 所属

お散歩はワンちゃんの楽しみの一つ。また、飼い主さんも愛犬と一緒に外を歩くことで、 気分転換やリラックス出来る楽しい時間だと思います。 一方で内閣府が調べたペット飼育に関する世論調査において、「散歩している犬のフンの放置など飼い主のマナーが悪い」という意見が多く挙がっています。楽しいはずのお散歩が、飼い主さんの気が付かないうちに周りに迷惑をかけてるかもしれません。 皆さんはマナーを守れていますか?今回は、お散歩のマナーについてお話しします。

お散歩の準備

<持ち物(お散歩グッズ)>
お散歩のマナーを守る上で、一番大切なことは排せつ物の処理です。お散歩に行く前に処理できるグッズを準備しましょう。また、首輪には「鑑札」と「狂犬病予防注射済票」をつけることは法律で義務付けられていますので、必ず装着するようにして下さい。万が 一、リードが外れてしまってワンちゃんとはぐれてしまったときのことを考え、飼い主さんの情報(名前、住所、電話番号など)を記載した迷子札をつけておくと良いでしょう。 その他にも、ワンちゃんのご褒美、お水なども持っていくようにして、ワンちゃんと楽しくお散歩ができるようにすることも大切です。

品名 用途・備考
トリーツポーチ トリーツを入れておく
ご褒美 食べ物・オモチャ 各種
ビニール袋 排泄物を拾う
犬が粗相をした時に流して綺麗にする (散歩途中の犬への給水用としても役立つ)
ティッシュ(トイレットペーパー) ウンチなどを拾う
ペットシーツ 排泄物を吸い取る
フードボウル 犬の給水時に役立つ
迷子札・鑑札・注射済証 常時首輪やハーネスに着けておく (犬とはぐれた時に飼い主情報が分かるようにしておく)

<大事な心構え>
普段のお散歩中は、ワンちゃんを守るためにも必ずリードをつけましょう。どれだけトレーニングをしていて、飼い主さんのそばを離れないワンちゃんだとしてもリードつけないことは大変危険です。「急に猫が飛び出てきて追いかけてしまった」「大きな音がしてびっくりしてしまった」「危険なものが近づいてきた」など、何かの衝動で飼い主さんから離れてしまったり、逃げ出してしまって迷子になってしまうことが考えられます。
また、道路に飛び出てしまえば、車にひかれてしまう可能性もあります。ワンちゃんの安全を確保するためにも、ノーリードはいけません。また、ちゃんとリードをつけている方も、狭い道や道路沿いの道をお散歩するときは、ワンちゃんの歩く場所を意識してください。狭い道のとき、前から人が来たら、ワンちゃ んは人が通る反対側につけると良いでしょう。人に対して急に飛びついたりしないように、飼い主さんが間に入るようにしましょう。世の中には、犬が苦手な人・嫌いな人もいます。ペット飼育に関する世論調査では、25.1%の方が「ペットが嫌い」と答えています。つまり 私たち犬の飼い主は、周りの方に不快感を与えないような日頃の散歩を意識する必要があるといえます。
道路沿いでは、ワンちゃんの安全管理として、車道側ではなく、出来るだけ歩道側を歩かせるようにしましょう。

その他に注意することとして、自転車にのった状態でのお散歩です。自転車でお散歩している人を見かけることがありますが、犬に引っ張られて自転車の安定を失うことになるため、道路交通法違反(五万円以下の罰金)として罰せられることもあります。

排泄物の処理について

平成 22 年度内閣府の調査によると「ペット飼育による迷惑」の中で、第一位となってしまったのが、「散歩している犬のふんの放置など飼い主のマナーが悪い」という意見です。
どんな人でも、家の前にオシッコやウンチがしてあったら嫌な気分になりますよね。犬を飼っていない人、苦手な人がいる社会の中でも受け入れられるように、飼い主さんが気を付けること、さらにトレーニングしていくことがとても大切です。
また、正しい処理ができる飼い主さんが増えれば増えるほど、人にとっても犬にとっても住みやすい社会に変わっていきます。

<オシッコの処理について>
お散歩中、ワンちゃんがオシッコをしたら水をかけて洗い流し、トイレシーツで吸い取るようにしましょう。オシッコした後、ほったらかしはよくありません。悪臭がして衛生的に良くないことももちろんですが、一度匂いがついた場所は、他のワンちゃんもオシッコをしやすくなってしまい、たくさんの犬の“トイレ”になってしまうことがあるからです。犬はオシッコを使って縄張りを主張するマーキングという行動をとります。他のワンちゃんのオシッコがあると同じ場所に縄張りをアピールするマーキングをしやすいので、注意しましょう。
大阪府では、今年公園の照明柱が倒れて少女がケガをするといった事故 がありましたが、ワンちゃんのオシッコが柱を腐らせて倒壊させた原因として考えられています。このような事故が起きてしまうこともありますので、必ず処理をするようにして下さい。
最近はオシッコの後に、水をかける方も多く見かけますが、アスファルトの上では、ただオシッコの匂いを広げてしまっているだけになっているかもしれません。トイレシーツで吸い込むことを忘れずにしましょう。また、吸い込んだあとに消臭剤をかけるなどの処置ができるとなお良いかもしれません。

<ウンチの処理について>
ウンチは必ず拾って持ち帰りましょう。家に持ち帰ったあとの処理の仕方は、各自治体によって異なるそうです。燃えるごみとして廃棄するか、トイレから下水に流して処理するなど、方法はいくつかあるそうなので確認してみてください。ただし、スーパーやコンビニなどゴミ箱に捨ててしまうのは、マナー違反です。特に食品を扱っているようなお店にとっては大きな迷惑となりますので、しないでください。 もし軟らかいウンチで、地面に跡が残ってしまう場合は、水で流してトイレシーツで吸い、匂いなどの痕跡が出来るだけ残らないように注意しましょう。

排泄について

<理想的な排泄のさせ方>
室内のトイレシーツの上、または自宅の敷地内で排泄を済ませてからお散歩へ行くことが一番の理想です。そして散歩中は、匂い嗅ぎに夢中にならず、引っ張らないで飼い主さんと一緒に楽しく歩くことができるよう、トレーニングすることが重要です。
さらに、言葉の指示で排泄ができるようにトレーニングし、外でもトイレシーツの上で出来るようになるとより理想的です。ワンちゃんと一緒にお出かけしたとき、シーツの上で排泄ができれば周りに迷惑かけずに、楽に処理することができます。
(トイレトレーニングの基礎は「第 15 回「子犬の時からトイレのしつけをしよう!」」を参考にしてください。)

<屋外での排泄について>
一番の理想はトイレシーツの上で排泄ができることですが、外でしか排泄しないワンちゃんもいます。長い期間、外での排泄を繰り返したワンちゃんに、室内でトイレすることを教えるのはとても時間がかかることです。
お散歩中の外でしか排泄ができないワンちゃんは、以下のことに注意しましょう。

●お散歩中匂い嗅ぎをさせ続けない
⇒ 不適切な場所(人の家の壁などの私有地、電信柱などの公共の場) での排泄の予防
●他人の迷惑にならない場所で排泄をさせる
⇒ 適切な場所(ひと気の少ない土の上など)を 1~2 カ所選ぶ
●不適切な場所で排泄をした時はきちんと処理をする
⇒ 排尿:水をかけてシーツで吸い取る
⇒ 排便:袋に入れて持ち帰る

お散歩中に何度も何度も排泄(オシッコ)を繰り返してしまうと、飼い主さんが処理するのも大変ですし、マーキングが癖になってしまい、オシッコ目的のお散歩になってしまいます。犬は縄張りを持つ動物なので、匂い嗅ぎをさせ続けてしまえば、マーキングをします。お散歩のとき、飼い主さんを引っ張る原因にもなりますので、出来るだけ匂い嗅ぎはさせ続けないように注意しましょう。
基本的には、リードは短く持つようにして、いたる所でオシッコ、ウンチをしないようにしてください。いつでも排泄ができる訳ではなく飼い主が指示したときだけ排泄することを犬に意識させるため、短くもつことが重要です。また、飼い主さんと上手にお散歩するためにも大切ですので、長~く持たないように注意です。
(※リードの長さは「第 55 回「人もワンちゃんも楽しく!理想的なお散歩を目指しましょう」」を参考にしてください)

<屋外での排泄のさせ方>
屋外で排泄させるときも、飼い主の言葉の指示で排泄ができるように教えましょう。

ワンちゃんの自由に色々な場所でさせるのではなく、1~2カ所決めた場所でおしっこをさせるようにしてください。
場所は「ひと気がない土の上」などを選ぶと良いでしょう。アスファルトに比べ、土はおしっこが染み込むため、匂いは残りにくいです。
すでにマーキングをよくする犬の場合、初めは排泄の機会をたくさん与え、徐々にその回数を減らしていくようにしましょう。

お散歩のトレーニング

お散歩中、匂い嗅ぎをただ我慢させるだけだと、ワンちゃんにとってお散歩は楽しくないものになってしまうことがあります。
お散歩のマナーを守るには、お散歩のトレーニングを上手に行うことがとっても重要です。

お散歩のトレーニングは、
第 54 回「ワンちゃんとの生活の基盤!お散歩について考えてみよう」
第 55 回「人もワンちゃんも楽しく!理想的なお散歩を目指しましょう」
第 56 回「お散歩をもっと楽しく!歩行トレーニングの応用編」
を参考にしてみてください。

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