チワワの歴史
起源はメキシコ原産という説と、ヨーロッパからメキシコに渡ったという説、中国原産の犬がメキシコに連れてこられてチワワになった、など諸説ありますが、一番有力なのはメキシコ原産の犬、テチチの流れをくむ犬がチワワ州で発見され、アメリカで品種固定されてチワワと呼ばれるようになった、という説です。テチチはかつて食用もしくは暖をとるために室内で飼われていた小型犬でした。
チワワはもともと短毛のスムースヘアだけでしたが、アメリカで品種改良されていく中、ポメラニアンやパピヨンなどと交配し、約 60 年前にロングコートチワワができました。
チワワのサイズ
一昔前、チワワは最小犬種と言われていました。しかし、近年になってもっと小さな品種も生まれてきたので、今はそうとは言えなくなってきました。
JKC(ジャパンケンネルクラブ)では、体重のみが考慮され、1.5~3㎏が良いとされ、0.5㎏未満、3㎏超の場合は失格とされています。
チワワの毛色と種類
基本的にマール(同系色の明るい背景色に暗いパッチの大理石模様のこと)以外のすべての毛色が認められています。(マールは遺伝性の疾患を持っていることがあり、繁殖は認められていません)
ブラック、レッド、チョコ、フォーン、クリーム、ホワイト、などの単色だけでなく、ブラック&ホワイト、ブラック&タン、などの2色(パーティーカラー)や、ブラックタン&ホワイトのような3色(トライカラー)などもあります。
長さはスムースコートとロングコートがいて、通常スムースコートは抜け毛の少ないやや硬めのシングルコートで、ロングコートはふわふわのアンダーコートがあるダブルコートと言われています。
チワワの特長
チワワは室内で大事に育てられた品種なので、運動はさほど必要ではありません。暑さ寒さ共にあまり強くはないので、体温管理には注意してあげましょう。
やや甘えん坊なところもありますが、家族をとても大切にする愛情深い面もあります。体の小ささを気迫でカバーするところがあり、大きな犬にも負けずに向かっていくところがあるので、お散歩やドッグランでは無鉄砲なことをしないように気をつけてあげましょう。
体格で一番特徴的なのは大きくて丸い頭(アップルヘッド)で、時に頭蓋骨の頭頂部(泉門)が癒合しないまま成犬になってしまうこともあります。ずんぐりとした胴体に対して四肢はとても細いので、骨折や脱臼には常に注意が必要です。
チワワの食事
体がとても小さいので、なるべく小粒で食べやすい硬さのものがよいでしょう。また、食事の質で体調が左右されやすいので、なるべく添加物などが少ないものを選ぶようにしましょう。
肥満になりやすく、ちょっと食べすぎるとすぐに太ってしまい、太ると関節に負担がかかってしまうので、食事量にはくれぐれも注意してください。体重管理と関節の健康に配慮したフードを選ぶようにしましょう。