こんな時は熱中症になりやすい!
- 閉め切った車内や室内でのお留守番
- 日陰でもサンシェードをしていても真夏の車内や室内は30度以上になることがあります。たとえ車内でエアコンをかけていてもペットの状態によっては熱中症になることがあるため安心はできません。
- 海やキャンプなどのバカンス
- 炎天下で人もペットもはしゃいでいると体の不調に気が付かず、あっという間に体温が40度近くになってしまうことがあります。
- 夏のお散歩
- 夏の昼から午後、地表の温度がまだ高いときに外に連れ出すと、地熱から熱中症になるばかりでなく肉球を火傷してしまうこともあります。
- 直射日光の当たるところにケージを置く、リードにつなぐ
- 日陰の逃げ場がないとあっというまに熱中症になってしまいます。
- 熱中症になりやすいペット
- 幼いペット、高齢のペットは体温調節がうまくできないのでちょっとでも高温にさらされると熱中症を発症します。また、パグやフレンチブルなどの短頭種も熱い空気が直接体内に入りやすいので熱中症になりやすい傾向があります。さらに肥満のペット、毛深いペット、呼吸器や循環器に疾患のあるペットなども熱中症になりやすいと言えます。
中症の症状
- 初期
- パンティング:ハアハアと激しい息遣いで舌を長く出して、よだれが大量に出ます。
- 粘膜の充血:目が充血したり、耳の内側や口の粘膜の赤味が強くなります。
- 体温上昇:体を触ると熱く感じます。
- 中期
- 体温のさらなる上昇:40度以上の状態が続きます。42度を超すと体のタンパク質が変性するため危険な状態です。
- 下痢・嘔吐:体の脱水がさらに進行してしまいます。
- 末期
- 脱水による血液濃縮、循環不全:血の巡りが悪くなるため、チアノーゼ(舌や歯茎などの粘膜が白くなる)意識がなくなる、けいれんなどの神経症状をおこし、非常に危険な状態となります。
一刻も早く病院へ!
熱中症の進行は非常に早く、しかも命に係わる病気です。
脱水によって血液が濃くなると血管内に血栓ができやすい状態になり、脳や心臓、腎臓の機能が低下したり、神経症状がでることもありますが、これらの症状は熱中症を治しても後遺症としてずっと残ってしまうこともあります。熱中症かな?と思ったらすぐに動物病院に連絡を取りましょう。
熱中症の応急手当
熱中症が疑われたら動物病院に連絡を取りつつ、少しでも早く体温を下げる処置を行いましょう。
初期であれば風通しの良い涼しい場所に連れて行って体全体に水をかけてあげましょう。体全体が熱くなっているようなときは、全身が水に浸かるようなバスタブにペットを入れたり、ペット全体を大きなバスタオルのようなものでくるんで、そこに水をかけ流してもよいでしょう。食品保冷剤のようなものをわきの下や股のところに当てて血液の温度を下げるのも効果的です。ペットの意識があり、吐き気がなければ、スポーツドリンクを薄くした水分を少しずつ飲ませてあげましょう。
まとめ
もともと犬は寒い地方出身の動物なので暑さが苦手です。
猫は多少暑さに強い動物ですが、犬と同様に汗をかけないので高温多湿の環境ではやはり体温が上昇し、熱中症になることがあります。
人は我慢できてもペットは熱中症になってしまう暑さがあります。 室内のエアコンは涼し目に、暑い時間帯は外に出さず、ペットの身になって夏を乗り切ってくださいね!