炭水化物について
炭水化物とは、炭素と水素が結びついて出来ている物質の総称で、主に腸で消化吸収されると血液内でブドウ糖(グルコース)になるものを指します。
ブドウ糖はおもに体の中でエネルギーとなります。特に脳や神経はブドウ糖が唯一のエネルギー源となるため、絶対に欠かすことのできない栄養です。
また、一部のブドウ糖は体を作る原料となることもあります。
炭水化物は消化される前の分子の大きさやつながり方から「糖類」「でんぷん」「食物繊維」の3つに分けることができます。
「糖類」は炭水化物の中でも比較的小さな分子のもので、砂糖の成分であるショ糖、果物に多く含まれる果糖、牛乳などに含まれる乳糖などのことを指します。
「でんぷん」は糖類が多数つながったもので、すい臓からの消化液によって分解されて、ブドウ糖として体内に取り込まれます。
「食物繊維」は植物に多く含まれており、基本的に犬や猫は消化によって分解・吸収することができません。そういう意味では栄養源にはなりませんが、便通を整えたり、善玉菌を増やしたりする働きがあるため、適量を摂取することは腸の健康に役立っています。
炭水化物は、次のような甘いものや植物を原料とする食べ物に多く含まれます。
- 糖質:砂糖・シロップ など
- 穀類:米・小麦(パン・クッキー・麺類)・とうもろこし など
- 豆・ナッツ類:大豆・小豆・グリーンピース・ピーナッツ・栗 など
- 野菜・根菜類:じゃがいも・さつまいも・かぼちゃ など
- 果物:りんご・もも・バナナ・ドライフルーツ など