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ペットがケガをしたときの応急手当について聞いてみよう

ペットがケガをしたときの応急手当について聞いてみよう

ペットは小さな子供と同じです。突然のアクシデントで、いつなんどきケガをするかわかりません。そのような時に皆さんはきちんとした対応をすることが出来ますか?何かあったときのとっさの応対がその後の健康状態を左右することもあります。今日はいざというときの応急手当についてお話しをしていきましょう。

Q1.爪を切っていたら深爪をしてしまい血が止まりません。どうやって血を止めたらいいですか?

A.
白い爪を光に透かしてみると、根元のほうで中がうっすらピンク色になっている部分が見えると思います。ここには血管があり、この部分まで爪を切ると出血してしまうのですが、黒い爪の場合はこれが見えないため、大きく爪を切ろうとすると、つい出血させてしまいがちになります。 また、爪を伸ばしたままにしておくと、その血管の部分も一緒に伸びてきてしまうため、久しぶりに爪を切るときにも注意が必要です。 もし、深爪をして切り口の真ん中から血が出てきてしまった時はまず、清潔で乾いたティッシュもしくは脱脂綿のようなもので、そこをしっかりと押さえます。 この時、必ず出血部位全体をしっかりと塞ぐように押さえてください。 そして、そのまま動かしたりせずに3~5分じっとしていましょう。 ティッシュもなるべく取り替えたりせず、表面に血が滲んできたら、その上から更にティッシュを重ねるようにして、傷口に当たっている部分は動かさないようにします。 たいていの深爪はこれで必ず血が止まります。慌てずに冷静に対処しましょう。 もし、こうしている間ペットがじっとしていられないようなら、もう一人の人にペットの体を抱っこしていてもらうか、大き目のバスタオルで体をしっかりと包んでしまうと良いでしょう。

Q2.避妊手術から帰ってきた翌日、縫ったところを気にして糸を外してしまいました。傷口が開いて内臓が出てこないか心配です。

A.
神経質な子の場合、手術後に皮膚を縫合した糸を気にしてしまい、噛んで歯で糸を切ってしまったり、舐めたり後ろ足で掻いているうちに縫い目がほどけて糸が取れてしまうことがあります。 避妊手術などで開腹手術をしたあとを縫った場合、通常は奥から腹膜、筋膜、皮膚と何層にもわたって縫うため、表面の糸をほどいてしまっただけでは傷口が大きく開いてお腹の中のものが出てきてしまう、ということはありません。 しかし、傷口をピッタリと縫い合わせておいても、切り口同士がくっつくには最低3日はかかります。 もしそれ以前に皮膚を縫っているところが開いてしまえば、塞がるのに非常に時間がかかるし、舐めたりすることで傷口にばい菌が入って化膿してしまう可能性もあります。 ですから、もし手術したところを少しでも気にしているそぶりが見られるようなら、早めに服を着せたり、エリザベスカラーなどを装着して、傷口に口や足が届かないように対処しましょう。 そして万が一糸がほどけてしまっていることが確認できたら、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

Q3.誤ってストーブに触れて、肉球をやけどしてしまったようです。どうしたらいいですか?

A.
やけどはとにかく、なるべく早く冷やすことが大切です。 やけどをしたと思ったら、すぐにお風呂場か流しに連れて行って、流水をかけましょう。 やけどをした場所の皮膚は弱くなっていますので、その部分に直接強い水流をかけたり、手でこすったりするようなことは避け、出来れば洗面器のようなものに流水を溜めて、そこに患部を漬けるようにするといいでしょう。  よく、やけどをした場所に油や人用外用薬の軟膏をつける人がいますが、そのようなものをつけると余計に舐め壊したり、傷の直りが悪くなることもあるので、水で良く冷やしたあとは、なるべく患部を触らないように水気を取り、なるべく早く動物病院で診てもらうようにしましょう。

Q4.愛犬を散歩中に離れた犬と遭遇。大喧嘩になり、うちの子が噛まれてしまいました。慌てて家に連れ帰ってきましたが、病院に行く前に何かできることはありますか?

A.
犬同士の喧嘩では、時として激しく噛み合い、双方ともあちこちに噛み傷を負う事があります。 犬は興奮して相手に噛み付くと銜えたまま頭を振ることがあり、そうすると表面上は小さな傷でも皮膚の下が大きくポケット状に切り裂かれている、ということもあります。 さらに、犬の口の中には非常に多くばい菌がいるため、噛み傷をそのままにしておくと化膿してしまうため、噛まれたら必ず動物病院で全身を診てもらうようにしましょう。 喧嘩をしたあと家に連れて帰ってきたらまず、愛犬をよく落ち着かせましょう。 そして、全身をくまなくチェックします。噛み傷の場合、犬の歯は鋭くとがっているため、表面から見たときには小さな点状の傷しかなく、毛で覆われている場所ではなかなか判りにくいため、犬が痛がる場所、出血している場所に気をつけてチェックしていきます。 そして、傷口が見つかったらまず流水でよく洗います。 もしバリカンなどを持っていて、周囲の被毛を事前に刈る事が出来れば作業がより行いやすくなるでしょう。 傷口からまだ出血している時には清潔なガーゼなどを強めに当てて、数分間そのままにして止血を行いましょう。 そして、そのままなるべく早く動物病院に連れて行くようにします。

Q5.海辺を散歩させていたら、愛犬の足に釣り針が刺さって貫通してしまいました。どうやって取ればいいですか?

A.
棘状のものがお散歩中のペットの足に刺さる、というのはよくあることです。 歩いていて突然悲鳴を上げたり、足を持ち上げてしまったときには、まず肉球や指の間などに何か刺さっていないか気をつけてチェックしてみましょう。 特に海岸沿いや川の土手など、釣り人がいるような場所では釣り針が落ちていることが珍しくありません。 釣り針には通常の棘と異なり「かえし」と呼ばれる逆向きに引っかかる突起がついています。 ですから、刺さった釣り針をそのまま抜こうとしても抜けませんし、無理矢理抜こうとすると却って皮膚を傷つけてしまいます。 ですから刺さっているものが釣り針であると確認したら、まずペンチを使ってかえしの部分が完全に皮膚の外に貫通するまで押し込みます。 そして、次にワイヤーカッター(ニッパー)でかえしの部分を切り取ります。 この時に皮膚を強く引っ張らないようにくれぐれも気をつけてください。 かえしがとれたたら、釣り針のカーブの形に添って戻すようにゆっくりと引き抜きます。 刺し傷はばい菌が深くまで入り込んでいることが多いため、処置を行った後は必ず動物病院で診てもらいましょう。

Q6.シッポの先端を扉にはさんで傷つけてしまいました。一度押さえて止血しても、シッポを動かすとまたすぐに血が出てきてあたりに飛び散ってしまいます。どうしたらいいですか?

A.
シッポの先端や耳の縁など、体の末端でよく動く場所は一度止血してもまた動かすことによってかさぶたが剥がれ、再出血してしまうことが良くあります。 そんな時にはシッポや耳を動かせないように胴体や頭にくっつけて、そのままぐるぐると包帯で巻いてしまいましょう。 少し大げさに見えるかもしれませんが、そのほうが早く血が止まります。 病院に連れて行けば、出血部位を糸で縫ったり、血管の先端を焼くなどして確実に止血をしてもらえます。