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正しいお散歩のさせ方

正しいお散歩のさせ方

ワンちゃんを飼っていれば、毎日のお散歩は欠かせませんよね。でも本当はどんなお散歩のさせ方が正しいか、知っていますか? この正しいお散歩をマスターすることで、もしかしたらワンちゃんとのお散歩の時間がもっと楽しくなるかもしれません。 今回はお散歩が大好きなラブラドール・レトリバーのラブちゃんと飼い主であるあなたのお散歩をみてみましょう。

「お散歩に行こう!」そのかけ声のタイミングはいつ?

そろそろお散歩の時間。あなたはいつもと同じように「よし!ラブちゃん。そろそろお散歩に行こうか?」 と声をかけました。そのかけ声で、ラブちゃんは大好きなお散歩の時間とわかり大はしゃぎ。 しかし、あまりにもはしゃぎすぎてリードをつけさせてくれなかったり、大喜びであなたに飛びつき お散歩の準備がままならないことも・・・。 そんな時はどうすればいいのでしょう? もしラブちゃんがお利口さんにリードをつけさせてくれたら 大好きなご褒美をあげるのも良い方法ですが、「お散歩に行こう!」というかけ声がきっかけではしゃいでしまう時には、お散歩に行く準備がすべて完了した後、お散歩に行く合図としてかけ声をかけるなどの工夫が必要です。 まだ家の外には出ていませんが、そこからもう「お散歩」は始まっているのです。

お散歩の時に持っていくもの

お散歩には最低限、飼い主さんが持って行かなければならないものがいくつかあります。 それは「ウンチを取るためのビニール袋」「下痢をした時のためのティッシュペーパー」「スコップ」「排泄物を流すための水」「飲料用のお水」「ご褒美用の小さなおやつ」などです。 ウンチやオシッコは本来おうちでしてからお散歩に出かけるのがマナーですが、もし、お散歩でウンチやオシッコをしてしまいそうな場合には、必ず周りに迷惑がかからないような場所でさせるようにしましょう。 ウンチを片付けた袋はきちんと家に持ち帰って処理しましょう。 ラブちゃんだけでなく、飼い主であるあなたのお散歩時のマナーも「正しいお散歩のさせ方」の一つです。

「犬が引っ張る」のはいいこと?いけないこと?

お散歩の準備が完了してラブちゃんにリードをつけて、いよいよ出発です。 外に出ると、ラブちゃんはここぞとばかり勢いよく走り出しました。 大きな体で体力のあるラブちゃんに引っ張られ、あなたは追いつくのが精一杯です。 しかし、実は「飼い主さんが犬に引っ張られる姿」はお散歩のさせ方として正しくありません。 お散歩中は常にリードがゆるんだ状態になるのが理想的です。しかしラブちゃんのようにリードを引っ張るという行動は「自分の好き放題な所へ自由に行ける」「飼い主より自分のほうがエライ」と思っている証拠で、言い換えれば飼い主であるあなたの言うことを聞いておらず、しつけがきちんとできていないということになるのです。 ワンちゃんの好きなところへ自由に行かせてあげたいという気持ちもあるでしょう。 しかし犬の社会では先頭を歩くのはいつもリーダーと決まっています。リーダーは本来、飼い主であるあなたでなければいけません。

ここがポイント!正しいお散歩のさせ方

ワンちゃんにリードを引っ張られてしまった場合は、飼い主さんが一度立ち止まりましょう。 お散歩の途中で止まると引っ張られたリードにさらに力が加わるので、ラブちゃんは自由がきかなくなり「あれ?何で前へ行けないんだろう」と引っ張るのを止めます。 そしてリードがゆるみ「これでいい?」とあなたと目があった時に「そうそう、お利口さんだね」と褒めてご褒美をあげます。そしてまたお散歩を続けます。 これを繰り返すことであなたのペースで歩くことを覚えていきます。 一番大切なことは飼い主であるあなたがリーダーとなってお散歩の主導権を握ることです。 もしここであなたがリーダーとなってお散歩ができるようになると、リーダーの言うことは絶対なので引っ張られることが止められる以外にも、あなたの一言でお散歩中に足周りにからみ付くことや突然の行動を防止できたり、交通事故からもワンちゃんを守ることができます。

散歩中、突然歩かなくなっちゃった!そんな時どうする?

楽しくお散歩をしていると、その途中にラブちゃんが急に立ち止まりました。ラブちゃんは頑固にもその場を動きません。さて、どうしたらいいでしょうか? まず、どうして動かなくなったのか、理由を考えてみましょう。犬の体力は犬種や年齢によって個体差があります。 大型犬と小型犬では歩く距離もスピードも違いますし、子犬や老犬に若くて元気な犬と同じお散歩をさせるのは無理です。心臓の病気を持っていたり足が痛いなどで体調が悪い時も歩くのを嫌がるでしょう。 そのような場合は無理をしてお散歩を続けてはいけません。 しかし、わがままで歩かない場合はこれを改善させなければなりません。動かないからといって抱っこをしてしまうと、それこそわがままはエスカレートしてしまいます。 「さぁ、行こう!」などと声をかけ、歩き出してください。最初は引きずるような形になってしまうかもしれません。しかしこの時大切なのは、もしあなたの後について歩き出したらたくさん褒めてあげることです。 そして、あなたのそばを歩いてお散歩することが楽しいことだと印象づけるようにします。 おやつやおもちゃで犬の注意を引きご褒美を与えるのもいいですね。

お散歩後はゆっくり休息を

お散歩から帰ってきたあなたは、体力的にヘトヘトです。しかしまだまだご機嫌なラブちゃんは「今度はおうちの中で遊ぼうよ~」と、あなたに遊んでもらいたくて必死です。 しかし、気持ちと体力は異なります。十分と思えるお散歩をした後は、いくら元気そうに見えても最低30分~1時間はゆっくり休ませてあげることが大切です。お散歩から帰ってきてご飯をあげている場合も十分休ませて、ある程度時間を取ってからあげるようにしましょう。

お散歩は「ただの運動」ではありません。ワンちゃんと飼い主さんが一緒に楽しんだり何かを学んだりできる大切な時間です。 ワンちゃんが大好きなご褒美をうまく利用してあなたがリーダーとなり、しつけをすると共に正しいお散歩ができるようがんばってみてください。