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太ってしまうペットの生活を見直してみよう

太ってしまうペットの生活を見直してみよう

「うちの子どうしてこんなに太っちゃったのかしら…」ペットの体を見るたびにそんなことを思いながらため息が出てしまう飼い主さんもいることでしょう。肥満は健康の大敵です。ペットを肥満にさせない、太ってしまったら元に戻してあげることは飼い主さんの役目の一つです。 今日はまるまる太ってしまったネコちゃん、ポンタくんの生活を見直してみましょう。

太っているかどうかはどこで判断する?

「おかしいわねえ、子供の頃のポンタくんはスリムだったのに、いつからこんなに太っちゃったのかしら…」と飼い主さんは歩くたびにゆさゆさ揺れるポンタくんのおなかを見つめながら考えています。 徐々に太っていくペットの肥満は、毎日見ている飼い主さんにはなかなか判断しにくいかもしれません。 しかし、もしペットを上から見下ろしてみて、ウエストに全くくびれがなかったり、胸を触ってみても肋骨の位置が確認できないようであれば、それは立派な肥満です。 時々ペットの体型をよく観察し、気をつけてあげましょう。

太ってしまった原因を確かめよう

もし太ってしまったらその原因を確かめて、改めることが大切です。 太ってしまう原因は何でしょうか?そしてその対策はどのようにすればいいのでしょうか?ポンタくんの生活を見てみましょう

◎どんな食事をしているの?
朝ごはんの準備の音で目覚めたポンタくん。ご飯を食べることが一番の楽しみなポンタくんは、起きると真っ先に自分の食事場所へ。 「ニャゴニャゴ(早くごはんちょうだ~い)」と、飼い主さんに催促します。
「もう~。ポンちゃんは食いしん坊なんだから」飼い主さんはポンタくんにとても甘いので、いつも欲しがる分だけあげてしまいます。これでは太ってしまうのも無理はないですよね。ペットが太ってしまう原因のほとんどが、「かわいいからたくさん食べさせてしまう」という飼い主さんの行動です。一日の食事量をきちんと決めるなどして改善しないと「スリムなポンタくん」にお目にかかることはできないでしょう。
◎運動はしている?
ポンタくんは体が重いので運動が苦手です。飼い主さんがポンタくんと遊ぼうと猫じゃらしを持ってきてもほとんど興味を示しません。それよりも、日のあたる出窓で日向ぼっこをするのが大好きです。人間と同じように消費カロリーが少なければそれだけ肥満になってしまいます。ポンタくんは体が重くて動くのがおっくうなこともあり、それが悪循環になってしまっているのです。
ただし、太って体が重い子に無理して運動をさせると関節に負担がかかってしまう可能性が高くなります。無理をせず、まずは食事を見直し減量をしてみましょう。ある程度体重が落ちて身が軽くなれば、ポンタくんも進んで運動をするようになるでしょう。
◎どんな環境で生活しているの?
例えば新しい家族が増えたりお気に入りの毛布がなくなったり、トイレの砂を違うものに変えたりと、ペットの身の周りに何かしら環境の変化があると、それがストレスにつながり過食になることがあります。
ポンタくんには数年前に飼い主さんが拾ってきた妹のタマちゃんがいます。ポンタくんはタマちゃんと食べることを競争したり、飼い主さんに食べることで自分の存在をアピールしていて、太ることに拍車がかかってしまいました。
もしあなたの家のペットが太っていたらそれはいつ頃からなのか、その時、何か環境で変わったことがなかったか、振り返ってみるのもいいでしょう。
◎どんな体質?
一般的に去勢手術や避妊手術をするとホルモンバランスの関係で太りやすくなると言われています。また、人間でも同じ量を食べているのに痩せる人と太る人がいるように、ペットにも太りやすい体質があるようです。
残念ながらポンタくんはどうやら太りやすい体質のようです。その場合はカロリーを控えた減量用のフードに切り替えたり、栄養たっぷりの「おやつ」を我慢することが必要になります。

肥満とさよならしたら、こんないいことがある!

もしポンタくんが減量に成功したら、そのあとには嬉しいことがたくさん待っているでしょう。 第一に糖尿病や心不全、関節炎、下部尿路疾患など、肥満で起こりやすい病気を予防することができます。また、体重が減って身軽になるため楽になり動きもすばやくなります。そして何と言ってもスリムな体を手に入れたポンタくんはきっと周りから注目され、モテモテになることでしょう。

飼っているペットがすでに太ってしまっていても、そうでなくても、健康を維持できるだけ長生きしてほしいのは飼い主さんたちの願いです。それを叶える一方法として、もう一度ペットの生活を見直してみてはいかがでしょうか?