TOP

ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

ドッグカフェで便利なトリック「go in!」

第13回 ドッグカフェで便利なトリック「go in!」
2012/04
第13回 講師 鹿野 正顕先生
鹿野 正顕先生
鹿野 正顕(かの まさあき)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®(麻布大学との共同事業)
神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 麻布大学内 TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
(CPDT-KA、JAPDT理事/事業企画実行委員長、麻布大学の介在動物学研究室共同研究員)
動物人間関係学の分野で博士号。
CPDT-KA:Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会

最近では、ワンちゃんと一緒に食事やお茶を楽しむことができる「ドッグカフェ」が増えてきました。
しかし、いざたくさんのワンちゃんが来るドッグカフェに連れて行っても、「おとなしくしていられるか心配」、「ワンちゃんはどこにいれば良いのかわからない」といった悩みを抱えてなかなか連れて行くことができない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ドッグカフェでお行儀良く飼い主さんとワンちゃんが楽しいひとときを過ごすことができる「go in(ゴー イン)」というコマンドの教え方をご紹介いたします。

まず。「go in」というコマンドですが、写真のようにワンちゃんが飼い主さんの足下で伏せておとなしく待っていられるコマンドです。

ドッグカフェでは、人の食べ物が置いてあるテーブルの近くに犬をいさせることは
衛生的にもあまりよくないですし、食べ物の近くにワンちゃんがいると、食べ物ほしさに要求吠えといった
問題行動に発展してしまうことがあるため、基本的にワンちゃんは足下でおとなしく待っていられるように
練習するのがベストでしょう!

飼い主さんは浅く椅子に座りましょう

まず初めは、ワンちゃんが飼い主さんの足下にすんなりと入れるように、浅めに椅子に座り、なるべく足下に広い空間を作りましょう。

ワンちゃんが足下に入れるように練習する

次に、ご褒美を持った手で誘導しながら、ワンちゃんが飼い主さんの足下に入れるように練習をします。
練習をする前の準備として両手にご褒美を持ち、まずはワンちゃんがいる方の手でワンちゃんを足の下まで誘導します。


続いて反対側の手(ワンちゃんとは反対側の手)にバトンタッチをして、ワンちゃんを足の下で伏せるように誘導をします。


反対側の手で誘導をする際、地面に向かって斜めに誘導をするとワンちゃんは自然にフセの体制をとります。
もし、初めから「伏せ」ができるワンちゃんも、「伏せ」の指示は出さずに誘導で伏せるように練習をしましょう。
ワンちゃんが足下で伏せることができたら、褒めながらご褒美をあげます。


この練習を何度も繰り返すと、反対側の手(ワンちゃんとは反対側の手)の誘導だけで足下にすんなりと入れるようになります。
反対側の手の誘導だけで足下に入れるようになったら、「go in」と言葉をかけながら誘導してみましょう。

足下で長く待てるようにする

手の誘導と「go in」というサインだけで足下に入れるようになったら、すぐに褒めるのではなく、伏せた状態が維持できたら
褒めるようにします。
初めは短い時間から練習し、徐々に伏せている時間を長くして練習をすれば、足下で長い時間待てるようになります。


※初めは、2、3秒、伏せの状態が維持できたら褒めてあげ、徐々に長い時間、伏せが維持できるように練習をしていきます。

Go inができるようになれば、飼い主さんもワンちゃんもリラックスして、カフェでの時間を楽しむことができます。
皆さんも是非、練習してみてください!