最近では、多くの飼い主さんが室内でワンちゃんを飼育しているので、トイレが室内で正しくできれば雨の日など外でお散歩ができないときなどはとっても便利です。また、屋外での排泄は、近隣に住む方の迷惑にもなってしまうので、トイレは室内で済ませるようにしつければ、マナーを守ってワンちゃんと生活することができます。そこで今回は、特に子犬の頃のトイレのしつけのポイントについてご紹介します。
子犬の頃は、無意識にトイレをしてしまうことがほとんどなので、失敗したからといって叱っても犬が理解することは非常に難しく、逆に飼い主に見つからないように隠れてトイレをするようになってしまうこともあります。トイレを失敗したら、騒がず落ち着いて何もなかったように後始末だけをしましょう。
犬の嗅覚は、匂いの種類によっては人の1億倍もあるので、特におしっこなどを失敗した際、拭きとって消臭スプレーをかけるといった対応だけでは匂いを完全に取り去ることはできません。犬は、自分の排泄物の匂いがする場所で排泄する習性があるので、失敗した場合は、洗剤などできれいに洗浄してから消臭スプレーをかけると良いでしょう。
子犬の頃は、
・食事の後
・水を飲んだ後
・寝起き
・(遊んだりして)興奮したとき
などのタイミングで排泄をする傾向があります。また、排泄をする時間帯にも傾向があるため、排泄をした時間を記録しておくと、およそ何時頃に排泄をするのかが予測できます
トイレの失敗は、飼い主さんが子犬から目を離しているときが多いようですが、トイレのしつけで重要なことは、なるべく失敗をさせず正しい場所での成功を増やしてあげることです。そのため、飼い主さんの目の届かないときやお留守番の時は、⑤でご紹介するような環境のハウスに入れておくことが重要です。
犬は、寝床とトイレを分ける習性があるので、写真のように正しい環境を設定してあげれば、自然と寝床とトイレを区別するようになります。 犬用のハウスは、周りが見える格子状のサークルやケージなどよりも、四方が囲まれたクレートやバリケンの方が落ち着いて過ごすことができ、トイレとの区別も付きやすく失敗が減ります。そのため、格子状のサークルやケージの中にクレートやバリケンをハウスとして用意し、トイレを設置すると良いでしょう。また、子犬の頃はトイレシーツで遊んでしまい誤飲することが多いので、カバーの付いたトイレトレーを使用した方が良いでしょう。
子犬の頃は、トイレ以外にもいたずらをして食べてはいけないものを誤飲してしまうこともあるので、ハウスから出す時間と入れる時間を頻繁に繰り返し、メリハリをもった管理をする必要があります。③で説明したタイミングでトイレをしたことを確認してからハウスから出しますが、初めのうちは1時間程度を目安にして出してあげると良いでしょう。また、ハウスから出ている際に、「ソワソワして落ち着かない」、「クルクル回る」、「クンクンにおいをかぐ」といった素振りがみられたら、トイレをしたいときのサインなのですぐにトイレまで連れて行き、上手にできたら褒めてあげましょう。