TOP

ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

魅力的な遊びを実践!①~おもちゃの管理を心がけよう!〜

第16回 魅力的な遊びを実践!①~おもちゃの管理を心がけよう!~
2012/07
第16回 講師 鹿野 正顕先生
鹿野 正顕先生
鹿野 正顕(かの まさあき)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®(麻布大学との共同事業)
神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 麻布大学内 TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
(CPDT-KA、JAPDT理事/事業企画実行委員長、麻布大学の介在動物学研究室共同研究員)
動物人間関係学の分野で博士号。
CPDT-KA:Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会

ペットとして飼われている犬は、普段の生活で狩りをするようなことはありませんが、もともと狩りをするために改良された犬種などは、遊びを通してその狩猟本能を発散します。そのため、飼い主さんがおもちゃを使って上手に遊んであげれば、ワンちゃんのストレス発散になり飼い主さんも魅力的な存在になることができます!
しかし、楽しく遊んでストレス発散できるおもちゃも、誤った使い方や管理をしてしまうと様々な問題が生じてしまいます。そこで今回は、おもちゃの選び方や管理の仕方、次回はおもちゃを使った上手な遊び方をご紹介いたします。

おもちゃの特性や使い方を理解しよう!

ペットショップに行くと、様々なおもちゃを目にすることができますが、目的に応じて適切なおもちゃを選ぶ必要があります。
おもちゃ選びのポイントとしては、「飼い主さんがワンちゃんと一緒に遊ぶおもちゃ」と、お留守番の際などに「ワンちゃんに与えっぱなしのおもちゃ」を区別し、それぞれの目的に適したおもちゃを選びましょう。

飼い主さんがワンちゃんと一緒に遊ぶおもちゃ
1.おもちゃ選びのポイント

・引っ張りっこをして遊ぶおもちゃは、飼い主さんの手にワンちゃんの歯が当たらないように、飼い主さんが持つ所と、ワンちゃんが噛む所がしっかりと分かれている。
・引っ張りっこや投げて遊ぶボールなどは、壊れて飲み込まないようにワンちゃんが噛んでも壊れにくいものを選ぶ。
・投げて遊ぶボールなどは、追いかけて咥えた際、勢いで飲み込まないように大きめのおもちゃを選ぶ。

2.おもちゃの管理

飼い主さんがワンちゃんと一緒に遊ぶおもちゃは、遊び終わったら必ず片付けるようにしましょう。あげっぱなしにしてしまうと、飼い主さんの気がつかないうちに破壊して飲み込んでしまうことがあります。また、飼い主さんと遊ぶときだけにおもちゃを使えば、飼い主さんとの遊びが特別なご褒美になり、飼い主さんに対する魅力もアップします!

ワンちゃんに与えっぱなしのおもちゃ
1.おもちゃ選びのポイント

・ビニール製や木製のおもちゃ、ロープなどは夢中になって遊んでいると壊れてしまい飲み込んでしまうので、普段やお留守番の時などにワンちゃんに与えっぱなしにするおもちゃは、簡単に壊すことができない頑丈なおもちゃを選ぶ。 (知育玩具など、ペットショップの店員さんに相談しましょう)
・お留守番の際にワンちゃんが退屈しないように、ご飯やおやつが詰められるようなおもちゃを選ぶ。

2.おもちゃの管理

犬は噛むことによってストレスを発散するため、特に好奇心が旺盛な子犬のうちは家具やコードなどを噛んでしまいます。噛んで良いものと悪いものを区別させるためにも、好きなときに噛んで遊べる頑丈なおもちゃを用意してあげると良いでしょう。 また、食べ物やおやつを入れることができるおもちゃであれば、お留守番の時におやつを詰めてあげれば不安を軽減することができますし、お客さんが来たときなどにおやつを詰めてあげれば、警戒心を軽減させてあげられます。おやつを詰めて使う際は、衛生面を保つため、こまめにおもちゃは洗いましょう。