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ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

ワンちゃんに「立って」のコマンドを教えてみよう!

第23回 ワンちゃんに「立って」のコマンドを教えてみよう!
2013/02
第23回 講師 岡本雄太先生
岡本先生
岡本雄太(おかもとゆうた)
犬のしつけ方教室 スタディ・ドッグ・スクール®(麻布大学との共同事業)
神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 麻布大学内 TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
(JAPDT事業企画実行委員、麻布大学の介在動物学研究室共同研究員)
動物人間関係学の分野で博士号。
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会

「お座り」、「伏せ」ができるワンちゃんは多いと思いますが、「立って」といって立ち上がってくれるコマンドをワンちゃんが理解してくれれば、特に大型犬などではおなかの下や足を拭くときにとっても便利です! そこで今回は、「立って」のコマンドの教え方を紹介したいと思います。

立ち上がる行動を理解してもらおう!

まずは、両手にワンちゃんの大好きなご褒美(おやつ)を持ちます。

手のひらに持ったご褒美を、座っているワンちゃんの鼻先に持っていき、ワンちゃんの顔の高さを維持しながら地面と水平にご褒美を手前にゆっくりと引くと、ワンちゃんはおやつを追いかけながら立ち上がります。 そして、ワンちゃんが立ち上がったときにタイミング良くご褒美をあげるのですが、ご褒美をあげるときは、誘導した手とは反対の手に持っているご褒美をあげます。

Step1では、ご褒美を持った手の誘導でワンちゃんが立ち上がることができることを目標としましょう!

誘導する際の注意点としては、
■手の動きは必ず同じ動きを心がける
■手の動き以外の動きはなるべくしない(腰を曲げる、のぞき込むなど)
■Step1では「立って」などの声かけをしない

ということを心がけましょう!

「ハンドサインで立ち上がれるようにしましょう!

ご褒美を持った手で誘導して、立ち上がることができるようになると、誘導する手にご褒美を持たずに誘導しても立ち上がることができるようになります。 もし、ご褒美を持たずに誘導するだけでは立ち上がることができなければ、もう一度Step1に戻って練習をします。
Step2までを覚えてくれたワンちゃんは「ハンドサイン」(手の動き)でお座りをすることを覚えたことになるので、最終的なサインを「ハンドサイン で教えたいのであれば、Step2までで目標は達成となります。

「言葉のサインで立ち上がれるようにする

Step2までができるようになったら、最後は「言葉のサイン」でワンちゃんが立ち上がれるように教えていきます。
Step2ができるようになったかを判断するためには、10回のハンドサインで8回成功することができるか基準にしてみてください。

葉のサインでできるように練習するためには、
言葉のサイン(立って)→ハンドサイン→立ち上がる→ご褒美

の手順で教えてみましょう。

始めは、言葉のサインを出した直後にハンドサインを出し、ワンちゃんが立つことができたらご褒美をあげますが、言葉のサインを出してからハンドサインを出すまでの時間を徐々に開けていきます。すると、次第にワンちゃんは言葉のサインと立ち上がることを結びつけるようになり、言葉のサインだけで反応してくれるようになります。

ex.)
1 言葉のサイン(立って)→(0.5秒)→ハンドサイン→立ち上がる→ご褒美
2 言葉のサイン(立って)→(1秒)→ハンドサイン→立ち上がる→ご褒美
3 言葉のサイン(立って)→(1.5秒)→ハンドサイン→立ち上がる→ご褒美
4 言葉のサイン(立って)→立ち上がる→ご褒美