「スピン」は、ワンちゃんがその場でクルリと一周回るトリックです。ワンちゃんにトリックを教えたことのない方でも簡単に教えられ、ワンちゃんと楽しみながらトレーニングが出来ます!ワンちゃんとのコミュニケーションも図れ、飼い主さんとワンちゃんの関係がより一層深まるでしょう。
まずは、両手にご褒美を持ち誘導する手とご褒美をあげる手を区別しましょう。(区別することによって、最終的にご褒美を持たなくとも、手だけで誘導できるように教えます。)
誘導する手に持ったご褒美をワンちゃんの鼻先に持っていき、大きく円を描くように手を動かしましょう。飼い主の正面にいるワンちゃんが一周回って再び体の正面に戻ってきたときに、褒めながら誘導とは反対の手でご褒美をあげましょう。
※誘導する時の注意点
・誘導する手の高さは犬の鼻先の位置にし、誘導しているときも高さを変えない
・手の動きはいつも同じ動きを心がける
・手の動き以外の体の動きは出来るだけしないように気を付ける
Step1を繰り返し行うと、誘導する手にご褒美を持たなくても、手の動き(ハンドサイン)でスピンが出来るようになります。
もしご褒美を持たないとスピンが出来ないのであればStep1に戻って練習を行いましょう。出来ないことを何度も行って失敗を繰り返してしまうと、ワンちゃんも混乱してしまうので、必ず最初の段階に戻って成功を繰り返すことがポイントです。
手の誘導でスピンが出来るようになったら、最後に言葉を教えます。ワンちゃんに言葉を教えるには、
「言葉(スピン) ⇒ ハンドサイン ⇒ 一周回る ⇒ ご褒美」
の手順で教えます。
はじめは、言葉を発した直後にハンドサインを出し、ワンちゃんが一周回ったらごほうびをあげます。それから徐々に言葉かけてからハンドサインまでの時間を延ばしていきます。するとワンちゃんは、言葉と一周回る行動を結びつけるようになり、「スピン」という言葉だけで行動を起こすようになります。
①言葉 → (0.5秒) → ハンドサイン → 一周回る → ご褒美
②言葉 → (1秒) → ハンドサイン → 一周回る → ご褒美
③言葉 → (1.5秒) → ハンドサイン → 一周回る → ご褒美
④言葉 → (2秒) → ハンドサイン → 一周回る → ご褒美
⑤言葉 → 一周回る → ご褒美
以上のような流れで、徐々に言葉からハンドサインを出すまでの時間を延ばしていき、最終的にはハンドサイン無しでワンちゃんが言葉で一周回るようにしましょう。今回のトリックが出来たら、ぜひ反対周りにも挑戦してみましょう!