TOP

ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

ワンちゃんに「あご」を教えてみよう

第42回 ワンちゃんに「あご」を教えてみよう
2014/09
第42回 講師 鈴木 拓真先生
鈴木 拓真先生
鈴木 拓真(すずき たくま)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®
神奈川県相模原市中央区氷川町3-3 コーポオクモリ1F  TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
麻布大学 獣医学部 動物応用科 卒業
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会 所属

今回は、ワンちゃんが人の手にあごをのせるかわいいコマンドをご紹介いたします。
どんなワンちゃんでも簡単に出来ますので、ぜひかわいい一発芸として教えてみてはいかがでしょうか。

ワンちゃんが人の手にあごをのせるようにする

ワンちゃんにあごを触られることは良いことだと教えるために、「あごを触る→褒め言

葉→ごほうび」の手順を繰り返し行います。

続いて、ワンちゃんが自ら人の手にあごをのせることを教えるため、あごを触っていた手を、あごに近づけるだけにします。
そして、ワンちゃん自らあごを手に乗せてきたら、ご褒美をあげましょう。
自ら乗せてくれない場合は、前の手順に戻り、人があごを触ってごほうびをあげましょう。

長い時間人の手にあごをのせるようにする

Step1では、ワンちゃんが手にあごをのせたらすぐに褒めていましたが、Step2では褒めるタイミングを遅らせていきましょう。
褒めるタイミングを遅らせることで、ワンちゃんは褒めてくれるまであごをのせるように覚えてくれます。

①人の手にあごをのせる→(0.5秒)→褒め言葉→ご褒美

②人の手にあごをのせる→(1秒)→褒め言葉→ご褒美

③人の手にあごをのせる→(2秒)→褒め言葉→ご褒美

以上のように徐々に、褒めるタイミングを遅らせていくことがポイントです。
いきなり長い時間からチャレンジしてしまうと、ワンちゃんは何をすればよいのかわからなくなってしまい混乱してしまうことがありますので、注意しましょう。

言葉と動作を結びつける

Step2まで出来るようになったワンちゃんは、人が手を出せば、上手にあごを乗せてくれると思います。Step3では、人が手を出してくるサインではなく、言葉のサインで出来るようにしていきます。

「手を出す+言葉(あご) ⇒ あごをのせる ⇒ ご褒美」

の手順で教えます。
はじめは、「あご」という言葉と同時に手を出しましょう。ワンちゃんが人の手にあごをのせたら褒めてご褒美をあげます。それから「手を出すサイン」から「言葉(あご)」までの時間を延ばしていきます。するとワンちゃんは、人が手を出してくるサインではなく、言葉のサインであごをのせるようになってきます。
言葉を言う前に手にあごをのせてきたら、褒めずにやり直しましょう。しかし、何度も失敗を繰り返してしまうと、ワンちゃんもやる気をなくしてしまいますので、一回失敗してしまったら、また「手を出す+言葉(あご)」というサインを同時に出してあげましょう。

☆Step up!
「お手」「おかわり」が出来るワンちゃんは、ワンちゃんの前に手を出して「お手」「おかわり」「あご」をランダムにやってみましょう。より一層言葉への理解が深まります。
いいこ!いいこ! あご!ぜひチャレンジしてみてください!