今回は、ワンちゃんをトレーニングする中でも基本中の基本!「名前」を教えてみましょう。色々なトリックなどを教えても、まずはワンちゃんが飼い主さんに意識を向けることが出来なければ、せっかく覚えたことでも出来なくなってしまいます。
名前を覚えていないワンちゃんは少ないかもしれませんが、どんな場所・どんな状況でも出来るのか、と言われると意外と難しいと思います。今回は、いつでもどこでも名前を呼ばれたらパッと振り向いてくれるように練習してみましょう。
ワンちゃんに名前を教えるには、以下の手順を繰り返し行いましょう!
「名前を呼ぶ→ワンちゃんが振り向く→いい子→ご褒美」
はじめは、アイコンタクトが取れなくても構いません。名前の「音」に反応してこちらに耳を傾けたり、顔の向きをこちらに向けたら褒め言葉を言い、ご褒美をあげましょう。
繰り返し行えば、だんだんと飼い主の顔を見上げるように覚えてくれます。名前に反応すると良いことがあるとワンちゃんに教えていきましょう。
また、褒め言葉を言うタイミングを注意して練習しましょう。褒め言葉(いい子)はワンちゃんにどの行動を褒めているのかを伝える合図ですので、ワンちゃんが名前に反応したときに言いましょう。少しの反応でも見逃さず、しっかり褒め言葉を言ってからご褒美をあげることがポイントです。
☆Point 振り向かなかったときの対処
お散歩中に一生懸命匂いを嗅いでいる時や他のワンちゃんが近くにいるとき、ネコや鳥など気になるものを見つけたときなどワンちゃんの名前を呼んでも反応してくれないときが多々あると思います。
そんな時に何回も名前を呼ばないように注意してください。何度もワンちゃんの名前を呼び、何度も反応しないということを繰り返してしまうと、ワンちゃんは名前を無視するように覚えてしまいます。自分とは関係のない「音」だと学習してしまいますので、一度名前を呼んだら、確実に反応できるように練習していくことが大切です。
ワンちゃんが名前に反応しなかったとき、何度も名前を呼ぶのではなく、ワンちゃんが気になる事をしてみて、意識を向けてくれたらしっかり褒めてあげましょう。
聞きなれない音を出せば、興味を持って反応してくれます。また、犬は動くものによく反応するので、人が動きをつけてあげることでも注意を引くことが出来ます。名前に反応しなかったままにしないことが、なによりも大切です。
☆Point いろいろな場所で練習する
最初に名前を教えるときは、周りにワンちゃんが気になるものがない場所で練習しましょう。ワンちゃんが普段生活している家の中など出来るだけ刺激が少ない場所で、名前を呼ばれたら反応できるようにしましょう。
家の中で出来るようになったら、いつもの散歩コースや近くの公園などで練習し、色々な環境でも出来るようにします。少し環境が変わっただけでも、出来なくなってしまうことはよくあります。いきなりどんな場所でも出来るようにするのではなく、徐々に出来る場所を増やしていけるように練習していくことが重要です。
近くの公園でも出来るようになったら、ワンちゃんがたくさんいるような公園で練習してみたり、お祭りなど人がたくさんいるような場所でも出来るようにすると良いでしょう。ぜひいろいろな場所で練習して、どんな状況でも名前に反応できるようにチャレンジしてみてください。