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ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

子犬の時から実践しよう「首輪をつかむ」練習

第46回 子犬の時から実践しよう「首輪をつかむ」練習
2015/01
第46回 講師 鈴木 拓真先生
鈴木 拓真先生
鈴木 拓真(すずき たくま)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®
神奈川県相模原市中央区氷川町3-3 コーポオクモリ1F  TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
麻布大学 獣医学部 動物応用科 卒業
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会 所属

「首輪」はほとんどの方が必ずと言っていいほどワンちゃんにつけてあげるものだと思います。とっても可愛らしいものも販売されていて、おしゃれ感覚で付けるなんて方もいらっしゃるかもしれません。
首輪は、お散歩に行くときにワンちゃんにリードをつけるために必要ですし、万が一逃げ出してしまったときにとっさに捕まえるときにつかむためのものともなるでしょう。今では、飼い主さんの情報を首輪につけている方も多いと思います。
そんな大事な道具である「首輪」。ワンちゃんとの生活を送る中で、“散歩に行くとき”“ちょっとした健康管理”をするとき、ワンちゃんが首輪をつかまれることが大嫌いでは、困ってしまいますよね。 そのような子にならないように、小さい子犬のうちから首輪をつかむ練習をすることがとても大事になってきます。今回は、一緒に生活する上でも大切な「首輪をつかむ」練習を紹介します!

首輪をつかまれることは嬉しいこと

首輪をつかむときというのは、散歩に行くときはもちろんですが、ちょっとした健康管理、ハウスに入れるときなどがあります。他にもドッグランで楽しく遊び終わってリードをつけるときや、動物病院で獣医さんに診察してもらう場面でも首輪をつかまれると思います。
ワンちゃんにとっては、首輪をつかまれると動きを制限されてしまったり、楽しい時間が終わってしまうというイメージがつきやすいということです。このようなことばかりだと首輪をつかまれることを嫌がるワンちゃんになってしまいますので、首輪をつかまれることと嬉しい気持ちを結び付けてあげることが大切です。

「首輪をつかむ ⇒ 褒め言葉 ⇒ ご褒美」

以上の手順を繰り返し行い、首輪をつかまれるとおいしいものがもらえて、なんだか嬉しいなということをワンちゃんに教えていきましょう!褒め言葉は「首輪をつかんだとき」に伝えてあげて、その後にご褒美をあげましょう。

また、首輪をつかむときは下からつかむようにして下さい。上の方からつかもうとすると、覆いかぶされるという威圧的な印象を持たれやすく怖がるワンちゃんが多いですし、見えないところで何されるのだろうと不安になる子もいます。注意して練習してみましょう。

☆Point
首輪をつかもうとすると逃げるワンちゃんへの対処首輪をつかまれることが嫌いになってしまっているワンちゃんは、Step1 の手順は少し難しいと思います。首輪をつかまれること、人の手が近づいてくることが嫌なことだと覚えてしまっている可能性がありますので、より丁寧に練習していく必要があります。
そのような子は、首輪をつかむ手とご褒美を一緒に出してあげると良いでしょう。ご褒美に気を取られているときにゆっくりと首輪をつかみ、褒め言葉を言いながらご褒美をあげましょう。
両手を同時に出しても逃げてしまう子は、最初にご褒美をあげて、夢中になっているときにゆっくりと首輪をつかむようにしましょう。

以上のように、繰り返し練習をして首輪をつかまれても嫌なことはないということを教えていきましょう。首輪をつかまれること、人の手が近づいてくることに抵抗がなくなってきたら、Step1 の練習にレベルアップしてみてください!

どこからでも首輪をつかめるようにする

実際の生活の中で首輪をつかむときは、とっさに上からつかむことや両手でつかむことがあると思います。Step1 では首輪を下からつかむように練習しましたが、あえていろいろな所からつかむ練習をして、どこからでもつかめるようにすると良いでしょう。

※注意点
今回のトレーニングを行って、威嚇・攻撃などの行動をとるワンちゃんは、ドッグトレーナーなどの専門家にすぐにご相談しましょう。