前回は、ワンちゃんにターゲットをタッチすることを教え、「ターゲットトレーニング」 の基礎をご紹介しました。 今回は、その「ターゲット」を使ってワンちゃんに「扉を閉める」ことを教えてみましょう。簡単に楽しくワンちゃんとトレーニングすることが出来ますのでぜひチャレンジしてみてください。
前回はペットボトルのキャップをターゲットにして、鼻でタッチすることを教えました。 匂いをすりつけたキャップをワンちゃんの鼻に近づけ、ワンちゃんがキャップにタッチし たらご褒美をあげました。 みなさんのワンちゃんは、どんな方向にキャップを動かしてもタッチできるようになりましたか?まだ上手に出来ないワンちゃんは、繰り返し練習してみてください!
上手に出来るようになったワンちゃんは、キャップが近くにあれば、鼻タッチをすると 思います。今回は、人がキャップを近くに持つサインではなく、言葉のサインで出来るよ うにしていきます。 「キャップを出す+言葉(タッチ) ⇒ 鼻タッチをする ⇒ ご褒美」 の手順で教えます。 はじめは、「タッチ」という言葉と同時にキャップを出しましょう。ワンちゃんが鼻タッチをしたら褒めてご褒美をあげます。それから「キャップを出すサイン」から「言葉(タッ チ)」までの時間を延ばしていきます。するとワンちゃんは、言葉のサインで鼻タッチをするようになってきます。 言葉を言う前に鼻タッチをしたら、褒めずにやり直しましょう。しかし、何度も失敗を繰り返してしまうと、ワンちゃんもやる気をなくしてしまいますので、一回失敗してしまったら、また「キャップを出す+言葉(タッチ)」というサインを同時に出してあげましょう。
「タッチ」という言葉をばっちり覚えたワンちゃんは、扉に張り付けたキャップにタッチできるように練習してみましょう。まずは、扉を閉めた状態で練習してください。
扉についたキャップにタッチしたら、褒めてご褒美をあげましょう!
扉を開けた状態で、ワンちゃんに「タッチ」という指示を出し、キャップに鼻タッチをさせましょう。鼻タッチをして、扉が閉まったときに褒め言葉をかけてご褒美をあげまし ょう!
この時、タッチはしたけど扉が閉まらなかったときは、ワンちゃんに褒め言葉だけ伝えご褒美をあげず、もう一度「タッチ」の指示を出し、扉が閉まるまで繰り返しましょう。 扉が閉まったらご褒美をあげます。このような手順を繰り返すことによって、扉が閉まる まで押し続けるとご褒美がもらえるとワンちゃんは覚えてくれます。
※注意点
ご褒美を与えないことを繰り返してしまうと、何をすればよいのかわからなくなって混乱してしまうワンちゃんもいます。混乱して、タッチをしなくなってしまった子は、扉が閉まらなくてもタッチしたらご褒美をあげましょう。)
一度の指示で扉が閉められるように繰り返し練習することがポイントです。 ぜひチャレンジしてみてください。