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ペットとの生活

ドックトレーナー直伝! しつけのコツ

お散歩をもっと楽しく!歩行トレーニングの応用編

第56回 お散歩をもっと楽しく!歩行トレーニングの応用編
2015/11
第56回 講師 鈴木 拓真先生
鈴木 拓真先生
鈴木 拓真(すずき たくま)
犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール®
神奈川県相模原市中央区氷川町3-3 コーポオクモリ1F  TEL:(042)-712-9148
■ドッグトレーナー
麻布大学 獣医学部 動物応用科 卒業
JAPDT:NPO法人日本ペットドッグトレーナーズ協会 所属

前回は“人もワンちゃんも楽しくお散歩”ができるように、リードが緩んだタイミングに褒めてあげ、人のそばでゆったりと歩けるようにトレーニングしました。今回は応用編として、ワンちゃんがもっと人とお散歩することが楽しくなるように、もっと人の動きについてきてくれるように練習します。

人の歩調が変わるとき

ワンちゃんとのお散歩は、ずっと同じ方向に同じペースで歩いているわけではありませんよね。曲がり角を曲がったり、横断歩道の前で止まったり、ちょっと小走りになったり色々な歩調の変化があると思います。その度に、リードを頼りにしてワンちゃんをグイッと引っ張ったり、キュッと動きを止めたりするのではなく、ワンちゃんが自分から飼い主さんの歩調に合わせてくれるトレーニングをしましょう。

【散歩中の歩調の変化】
・止まる
・歩き出す
・曲がる
・早く歩く
・ゆっくり歩く

、、、、。

以上の動きにワンちゃんが自ら合わせてくれるように一つ一つ練習することがポイントです。

止まること、歩きはじめること、曲がること

人が止まったら、ワンちゃんも止まる。人が歩き始めたらワンちゃんも歩きはじめる。そんな当たり前なようなことを練習してみましょう。

<止まること>
前回と同じように、同じ道を何度も往復して歩いて練習をします。その途中で人が立ち 止まったら、ワンちゃんに「オスワリ」と指示を出しましょう。上手にオスワリができたら褒め言葉をかけてごほうびをあげましょう。


オスワリは、人の横側でできるととても良いです。人の正面でオスワリすることを繰り返してしまうと、お散歩中に前に回り込んでくることが増えてしまい、立ち止まった後、ワンちゃんが前にいて歩きはじめづらくなってしまします。
この練習は、人が止まったらワンちゃんが勝手にオスワリをするようになるまで繰り返し行いましょう。
練習以外でも日々のお散歩中、「横断歩道」で立ち止まるときは「オスワリ」することを習慣にしましょう!

<歩きはじめること>
止まることがあれば、必ず「歩き出すこと」があります。この時、リードでグイッと引っ張って連れて行くのではなく、ワンちゃんに人が歩き始めたことについてきてくれるように教えてみましょう。
オスワリで止まった状態から、人が歩きはじめたとき、リードが張らずにワンちゃんも一緒に歩き始めたら褒めてご褒美をあげます。
このとき、ワンちゃんにわかりやすく歩きはじめるようにしましょう。


<曲がること>
最後に「曲がること」を練習してみましょう。
方法は「歩きはじめること」と同じです。リードが張らずに人の動きに合わせてワンちゃんが曲がってくれたら、褒めてあげましょう。


このとき、上手に曲がってくれないときは、ご褒美を見せて歩く方向に誘導しながら練習してみましょう。繰り返し練習して徐々にご褒美を見せずに練習をしてみてください。
今回の練習のように、ワンちゃんが人の歩調の変化に合わせてくれることをトレーニングすると、お散歩中ゆったりと歩けるようになり、より一層楽しくなります。ぜひ練習してみてください。