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ペットとの生活

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「健康診断」でできることを聞いてみよう

「健康診断」でできることを聞いてみよう

春はペットにとって健康診断の季節ですね。特にワンちゃんは犬フィラリアの検査と同時に健康診断を行うケースが多いのではないでしょうか? では、ペットの健康診断とは実際にどのようなことをするのでしょうか?健康診断をすることによって何がわかるのでしょうか?

Q1.ペットの健康診断とはどんなことをするのですか?

A.
健康診断のメニューは動物病院ごとで多少異なりますが、主に問診、視診と触診、聴診、血液検査、糞便検査、尿検査を行います。 問診は、「聞き取り調査」です。毎日どのような生活をしているか、いままで病気にかかったことがあるかなどを聞いて、起こりやすい病気の予測や持病のチェックを行います。 視診と触診では全身を外からくまなくチェックしていきます。毛を掻き分けて皮膚の状態を調べたり、目・耳・口の中までよく見ます。そして全体を触りながら体表ので(・)き(・)も(・)の(・)や体の痛み、皮膚の状態などをチェックしていきます。 聴診では聴診器を使って胸やおなかの音などを聞き取ります。 血液検査はペットの腕や首の血管から少量の血液を採取して、外見からは分からないさまざまなことを検査します。採取する血液の量は検査項目の数によって異なり、動物の大きさが大きくても小さくても関係がありません。また、各動物病院で行う項目数はそれぞれ異なるため、気になる場合は事前にどのくらいの量を採血するのかを聞いてみましょう。糞便検査では少量のうんちを使って消化の状態や消化管内の寄生虫の有無を調べます。 尿検査では同じく少量のおしっこを使って腎臓の状態や糖尿病などの病気の有無、尿路結石症の有無などのチェックを行います。 場合によってはこれらに加えて超音波検査、レントゲン検査などを行ってさらに体の中の状態を詳しく調べることもあります。

Q2.人のときのように、当日はごはんを抜いた方がいいのでしょうか?また、当日持っていくものはあるのでしょうか?

A.
通常の健康診断であれば、ごはんを食べさせてはいけないということはありません。 しかし、糖尿病など特定の疾患が疑われる時にはそのように指示されることもあるため、事前によく聞いておきましょう。 糞便検査と尿検査をすることが前もって分かっている場合は、当日したうんちとおしっこを採取して持っていくと検査がスムーズです。うんちは指先大の大きさのものをラップなどにくるむか小さな容器に入れて持って行きましょう。おしっこはなるべくしてすぐのものを、専用の容器もしくは清潔なスポイトなどに取って持っていくと良いでしょう。

Q3.血液検査からはどんなことが分かるのですか?

A.
血液は大きく赤血球や白血球などの細胞成分と血清の液体成分に分けることができ、それぞれからいろいろなことが分かります。細胞成分を調べることで貧血があるかどうか、体内で炎症を起こしている場所があるかどうか、すべての血液成分が正常に造られているかどうかなどを知ることができます。また血清を調べると、肝臓、腎臓などの臓器の状態、高コレステロール血症や糖尿病、犬フィラリア症などの病気の有無などが分かります。さらに、細胞成分と液体成分の割合を調べることによって脱水の有無を調べることもできます。

Q4.聴診器を当てて体の中の音を聞いているようですが、聴診をすることによって何がわかるのですか?

A.
聴診器を胸に当てることでまず心音、すなわち心臓が動いている音を聞くことができます。心音のリズムや音の具合で心臓が規則正しく動いているかどうかを調べることができます。また、心臓周囲の胸の音を聞いたときに聞こえる呼吸の音で気管や気管支、肺などの呼吸器の状態もチェックすることができます。さらに、おなかに聴診器を当てることによって腸管内をガスが動く音、すなわち消化管の動きを知ることもできます。

Q5.糞便検査や尿検査はどのように行うのですか?

A.
糞便検査は少量の便を直接顕微鏡で観察して消化の状態や消化管内に寄生している虫や原虫の存在、腸内細菌の状態などを観察します。回虫などの寄生虫が疑われる時は指先ほどの便を検査液に溶かして寄生虫の卵を浮かせて分離する検査法が行われることもあります。 また、尿検査では特殊な検査用紙を使って腎機能の指標となる数値、尿の中に含まれている糖分量、おしっこの酸性度(pH)などを調べます。また、おしっこを顕微鏡で観察して浮遊している膀胱の細胞や結石の有無などを調べることもあります。

Q6.健康診断は年に1回受ければいいですか?

A.
健康診断はあくまで「今の状態」を知るためのものです。若くて健康な時は年に1回でもいいのですが、7歳を過ぎてシニアと呼ばれるようになったら老化と共に免疫力も低下して病気にかかりやすくなります。特に肝臓や腎臓、心臓などの病気は歳を取ると出やすくなりますが、初期はなかなか症状が見られないため、病気の早期発見・早期治療を目指して健康診断を行うのであれば年2回に増やした方が安心でしょう。早めの健康診断を定期的に行うことによって、ペットの健康を守ってあげましょう。