わくわくどきどきな子犬のお散歩デビュー!いつから行けばいいのか分からなかったり、上手にできるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、子犬の接し方②としてはじめてのお散歩についてご説明いたします。
お散歩はゆったりと引っ張らずに歩きたい!とお考えの方が多いと思います。ただし今回ご説明することは、上手に歩ける練習方法ではありません。もちろん、人の横について歩けるようにトレーニングすることも大事なのですが、それ以上に大切なことがあります。それは「犬の社会化」。ワンちゃんが日本社会で生きていくために、将来出会うであろう人や犬、物、音、場所・・・etc
に対して過剰に嫌がったりしないようにすることがとても重要なんです。
子犬のころは、好奇心が強くいろいろなものへ愛着を持ちやすい時期です。ただ大人の犬になると、警戒心が強くなりはじめ、初めてのものに対して怖がる反応をみせたりするようになります。社会に受け入れやすい(社会を受け入れられる)ワンちゃんになれるように、子犬のうちからいろいろな経験を積むためのお散歩をしてみましょう。
お散歩に行く前にいくつか確認すること、練習しておくべきことがあります。まずは、自分のワンちゃんがいつからお散歩に行って良いのか知りましょう。お散歩は基本的に、子犬のワクチンプログラムが終了してから開始します。これは、外に出ることで感染症の恐れがあるためです。ただ、現在はプログラムが終了する前にお散歩に連れていき、子犬に外の環境を体験させることが勧められることも増えています。よくかかりつけの獣医師と相談し、指示に従うようにしましょう。
お散歩の許可をもらって、「さぁお散歩に行こう!」と言っても上手に歩くことができないことがあります。ぜひ始める前に以下のことを練習しておきましょう。
①首輪になれさせる
首輪はリードを付けるために必ず必要ですし、万が一逃げ出してしまったときにとっさに捕まえるときにつかむためのものともなるでしょう。また「鑑札」「狂犬病予防接種済票」を装着することが義務付けられているので、必ずつけられるように子犬のときからなれさせましょう。子犬を迎えたら普段から首輪をつけ、ワンちゃんが気にしないように練習しましょう。また、ハーネス(胴輪)も付ける練習をしておくこともポイントです。
②リードになれさせる
お散歩には必ずリードを付けて行きます。子犬のうちはリードをおもちゃだと思ってじゃれて噛む子が多く、歩こうと思ってもリードが気になってうまくいかないことがあります。また、リードが張ったと同時に首輪も引っ張られ、嫌がる子もいます。お散歩に行く前からご自宅の中でリードを付けて歩く練習をしておきましょう。リードを付けてご褒美を食べさせながら動いたりするだけで大丈夫です。
リードを付ける際、首輪を持たれることになれていないと嫌がるかもしれません。
『第 46 回 子犬の時から実践しよう「首輪をつかむ」練習』を参考にしてください。
③抱っこ散歩をする
外を歩くお散歩の前から、さまざまな音や物、においなどを経験させておくことが大切です。社会勉強として抱っこした状態でいろいろな場所へ連れていきましょう。カートにのせても良いですし、ハウスに入れて電車に乗ったりするのもおすすめです。
お散歩の目的は運動、気分転換、排泄、理由はさまざまありますが、子犬のころは特に「社会勉強」のためということが 1 番です。ワンちゃんをいろいろな場所に連れていき、人に会ったり、工事の音を聞いたり、においをかいだりする経験を積ませましょう。
ほかのワンちゃんと関わるときは、様子をよく見て無理せず行いましょう。
喧嘩をしたり、吠えられた経験によって犬が苦手になる場合もあります。
「第 57 回 ワンちゃん同士の挨拶を学びましょう!」を参考にしてみてください。
Step1 で、「電車の踏切」や「たくさんの人」を抱っこ散歩の状態で体験させていましたが、ワンちゃんが自分で歩いている状態でも行いましょう!「ワンちゃんにいろいろな経験を積ませてあげましょう!