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子犬や子猫の成長について聞いてみよう!

春、暖かくなり日差しが伸びてくると子犬や子猫が産まれる季節になります。また、新生活を機に新しくペットを家族に迎える、という方も多いようで、この時期には動物病院にはたくさんの「子犬子猫初心者」の方が訪れます。皆さん、毎日が新鮮な驚きに満ちているようですが、ペットの成長期はあっという間に過ぎていってしまいますし、その間に知っておいたほうが良いことはとてもたくさんあります。今回は「ペットの成長期のなるほど」についてお話しをしていきましょう。
うちのワンコは生後6ヶ月ですが、人に換算すると大体何歳くらいなんですか?
犬と人のおおよその年齢を換算した表は次のようになります。
1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 8ヶ月 1歳 3歳 7歳 10歳
1歳 3歳 5歳 10歳 12歳 20歳 28歳 45歳 56歳
生後6ヶ月というと、いろいろな分別もつきはじめ、体つきも少し子犬らしさが薄らいでくる、人で言えば小学生くらいのころではないでしょうか? ただし、この換算表はあくまで目安に過ぎず、犬の種類や生活環境で大分異なってきます。一般に大型犬ほど大人になるのが遅い傾向があり、ゴールデンレトリバーなどの大型犬は2歳でようやく大人に、グレートデンのような超大型犬では3歳まで成長を続けると言われています。
犬のしつけはなるべく早いうちにはじめたほうが良いと聞きましたが、大体どのくらいからどのようなことを教えるといいのですか?
おうちでワンちゃんを飼い始めて最初に必要になるしつけは「トイレトレーニング」だと思います。お部屋の中のどこでもトイレをしてしまったら大変ですよね?トイレトレーニングを行うのに早すぎるということはなく、親から離れておうちで飼い始めた日から始めるようにしましょう。
次に、しつけで最も重要なこと「飼い主(人)がいつでもリーダーである」ということを日々の生活の中で教えていきましょう。具体的には、お手入れの時に仰向けにしておなかを触ったり、悪いことをしたときにはきっぱりと「ダメ」ということで「この人の言うことを聞かないといけないんだな」ということをわからせていきます。
リーダーは指導するだけでなく、尊敬される存在でもありますから、怒る時には体罰を行うなど怯えるような怒り方はせず、良いことをした時にはうんと褒めるようにすることも大切です。犬が群れのリーダーを理解して受け入れるのは、およそ生後6~7ヶ月までといわれているので、その間に人と犬の上下関係を築いていくようにしましょう。
生後5ヶ月の子猫を飼っているのですが、先日部屋の中に歯が落ちていました。犬や猫も乳歯が生え変わるということがあるのですか?
犬や猫も人と同じように、成長期に乳歯から永久歯へ歯が抜け替わります。犬も猫も生後3週目くらいから乳歯が生え始め、2ヶ月目くらいには生え揃います。猫の場合は全部で26本、犬の場合は28本です。
それが、生後3ヶ月を過ぎたあたりから切歯(前歯の小さな歯)を初めとして少しずつ永久歯に生え変わり、通常6ヶ月目くらいにはすべて永久歯になります。永久歯の方が数が多くなり、猫では30本、犬では42本にもなります。
たいてい抜けた歯はそのまま飲み込んでしまい、おうちの人が見ることはありませんが、時々部屋の中に落ちているところが見つかり、ビックリされる方がいるようですが、心配することはありません。
子犬を貰ってきた時に特定の子犬用フードを食べさせるように言われました。 これはどうしてですか? そして、それはいつまで続ければいいのですか?
子犬は体も小さく、消化機能もまだ未発達なのにもかかわらず、体を急激に大きく成長させる必要があるために、非常に多くのエネルギーを必要とします。
ですから、子犬用フードは成犬用フードに比べて消化がよく、高蛋白、高脂肪になっています。また、口が小さく歯もすべて生え揃っていない子犬のために粒を小さくしたり、柔らかな食感にしてあるものがほとんどです。
子犬には子犬用フードを食べさせたほうがいい、というのはこれらの理由からです。
また子犬はフードを急に変更するとお腹を壊すことがあるので、おうちに来てしばらくは今まで食べていたフードと全く同じものを食べさせるほうが無難です。
ただ、子犬用フードはあくまでも成長期用のごはんなので、生後6~8ヶ月を過ぎてほぼ体が大人の体つきになってきたら徐々に成犬用フードに切り替えていきましょう。
動物病院で「大人になる前に避妊手術をしたほうがいいでしょう」と言われました。ペットはどのくらいで大人になるんですか? また、大人になるとどんな行動が見られるようになるんですか?
はじめの質問の年齢換算表で示したように、ペットはおよそ生後6~8ヶ月で人の思春期に相当する年齢に達します。そして、その頃女の子のペットは発情を迎えるようになります。
犬の場合、発情期になるとなんとなく落ち着きがなくなったり、食欲が落ちたりします。中には人に構われるのを嫌がったり、おしっこをあちこちでするようになる場合もあります。
出血は多少ありますが、多くの場合自分で舐めてしまうので気がつかないことの方が多いようです。
猫の場合は、いつもと違った「わお~ん」という鳴き声を繰り返すことで発情と気がつくようです。
普段より甘えん坊になって体をくねらせて地面にゴロゴロしたり、腹ばいになっている時に尻尾の付け根を撫でるとお尻を高く持ち上げたり、犬と同じようにあちこちに少量のおしっこをするようになることもあります。
もし、ペットに子供を産ませる予定がないのであれば、発情はかえってペットにとってストレスとなります。
また、発情を迎える前に避妊手術をしてしまった方が年を取ってから性ホルモン由来の病気(乳癌など)にかかりにくくなるというデータもあるため、子犬子猫を飼い始めたらなるべく早く動物病院で避妊手術について相談してみましょう。

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