手に嚙みついてきてケガをしてしまった、家具に噛みついてボロボロに、、、。など、犬の噛み癖は飼い主さんにとって深刻な問題の一つです。しっかりと対処をして、楽しくワンちゃんと生活できるようにしたいですね。
犬が噛むことを「噛み癖」と一言に言ってしまうことが多いですが、実は「噛むという行為」にはたくさんの種類があり、原因もバラバラです。原因が違えばもちろんしつけの方法も変わります。対処を間違ってしまうと逆効果になることも多々ありますので、注意して行うことが大切です。
今回は、代表的な「噛み癖」の種類とその原因、対処を説明したいと思います。
もともと犬は噛む動物なので、その行為をすべて無くすということはできません。野生で暮らしていたときは獲物を狩るために、現在も物を食べる際にもちろん必要としています。その他にも、物を確かめるために噛むことがあったり、遊びや愛情表現で行うこともありますし、自分の身を守るための手段でもあります。
ただし、なんでもかんでも噛まれてしまっては一緒に生活することが難しくなってしまいますので、しっかりと噛んでいいものといけないものを教えることが大切です。
犬の「噛む」という行為を治すことはかなり難しく、基本的にはドッグトレーナーなどの専門家に相談するようにしましょう。対処を間違えると事態が悪化してしまうことがあります。
種類と原因、日常生活でよく起こりうる状況を説明します。また、対処方法について簡単にご紹介したいと思います。
このように、犬は様々な経験から噛むことを覚えていきます。まずは、噛むという行為を引き出さないように関わることが噛み癖を改善させる第一歩になります。
噛むという行為には様々な原因がまじりあっていることが多々あります。そのワンちゃんへ適切な対処を行わないと改善はしていきません。Point でも説明しましたが、基本的にはドッグトレーナーなどの専門家に相談するようにして行いましょう。
噛みたいという気持ちを抑えるのではなく、まずは満たしてあげることが大切です。そのために、おもちゃ遊びを行うと良いでしょう。毎日遊ぶ時間を作り、欲求不満にならないようにしてあげるだけで、噛みつきの予防になります。
詳しい方法は過去の記事をご参照ください。
第 16 回 魅力的な遊びを実践!①~おもちゃの管理を心がけよう!~
第 17 回 魅力的な遊びを実践!②~ワンちゃんとの楽しい遊び方~
おもちゃ遊びの際、ワンちゃんが人の手や足、洋服などおもちゃ以外に噛みついてきた場合は、「イタイッ!!」などの言葉を大きい声で発し、おもちゃと一緒に手を背中などの犬に見えないところへ隠しましょう。10 秒~20 秒ほど遊びを中断しワンちゃんを無視し続け、おもちゃ以外を噛むと“楽しい遊びが終わってしまう”ということを教えます。その後、遊びを再開し繰り返し練習しましょう。
犬が噛みついた結果、犬にとって良いことがあると覚えてしまうと事態が悪化してしまうので、口輪や手袋などを活用することがあります。
動物病院やトリミングの際、噛んでしまう場合は、口輪を付けて噛めないように対処してあげることも一つの方法です。ただし、口輪を付けることを嫌がるようになりやすいので、つける際はご褒美を使いながら嫌がらないように練習する必要があります。
また、普段の生活でリードを付けようとすると噛みつく、少しでも体をさわると嚙みついてしまう犬は、厚手の皮手袋があると安心です。