- [いざという時その1]まず自分の安全を確保しましょう
- ペットを守れるのは飼い主だけです。ペットと同行避難するには、まず自分の身の安全を確保し、落ち着いてからペットの安全を守りましょう。
- 日頃から緊急避難場所を確認し、家族間で集合場所や連絡方法を話し合っておきましょう。 家の中では家具を固定し転倒防止をしておくのと同時に、ペットがいる場所の周りに落下しそうな物はないか、ガラスやブロック塀など破損しそうなものはないか、など確認しておきましょう。
- [いざという時その2]ペット用避難持ち出し袋を作っておきましょう
- 避難所ではペットの飼育に必要なものは基本的に飼い主が用意しなければなりません。人の分とは別に次のようなペット用の避難用品を準備しておきましょう。
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- ペット用のフードと水
- フードは最低1週間分を用意しておきましょう。アレルギーなど持病があり療法食を食べている場合はすぐに入手できないことがあるので2週間程度用意しておいたほうが良いでしょう。
- 常備薬
- 飲み続けている薬がある場合は同じく2週間分程度余分に持っておきましょう。
- 首輪やリード
- 非難するときには必ず装着しておきましょう。首輪には住所や連絡先を書いた迷子札を着けておきましょう。
- キャリーバッグ
- 小型犬や猫はキャリーバッグに入れて避難しましょう。
- 食器、トイレ用品
- 使い慣れたものがあると避難先でも安心です。避難所では排泄物のトラブルが多いので、消臭剤やペットシーツなどもあると良いでしょう。
- 健康手帳
- ワクチンの接種記録、既往歴、かかりつけ動物病院の連絡先などがわかるものがあれば、避難所で健康状態を把握することが容易になります。
- ペットの写真やマイクロチップの番号の控えなど
- 万が一離ればなれになっても探しやすくなります。
- その他
- ビニール袋、ガムテープ、タオル、新聞紙などはいろいろな用途に使うことができて便利です。
- [いざという時その3]:日頃から防災を意識したしつけをしておきましょう
- 避難所では多くの人や動物と接することになります。知らない場所で知らない人や動物に囲まれてもストレスを最小限に抑えることができるように、普段から家族以外の人にも友好的に接することができるようにしておきましょう。
- また、避難所ではケージ内にいる時間も増えますが、日頃からケージに慣れさせておき、ケージの中は安心できる場所だと認識させておけば、避難所の環境に慣れるのも早くなり、無駄吠えもあまりしないでしょう。あと「待て」「おいで」などの基本的なコマンドはさまざまなトラブル回避に有効です。是非しつけておきましょう。
- [いざという時その4]:避難所での対応を理解しておきましょう
- 避難所は多くの動物が一か所に集まる場所なので、ワクチン接種、ノミマダニ駆除などの予防は必ずしておきましょう。ストレスを受けたペットは体調を崩しやすいので、いつも以上に体調管理には気をつけてあげましょう。
- また、避難所では動物が苦手な人やアレルギーを持っている人もいるので、排せつ物や抜け毛の処理はきちんと行いましょう。避難所に同行避難してもペットは避難所に入れないことがあります。また、避難所に入れたとしても飼い主とペットが同じスペースで過ごせるとは限りません。
- 万が一の時のことを考えて、一時的に預かってくれる場所を確保しておくのも大切な準備になります。
まとめ
阪神淡路大震災以降、被災時の動物救護体制の整備が求められ、2018年2月に環境省による【人とペットの災害対策ガイドライン】が策定されました。災害後に飼い主と離れて“野良”になってしまうペットがいないよう、ペットと人が同行避難するための対策方法が述べられていますので、是非環境省のホームページもご覧になってください。
災害に遭ってもペットと一緒に乗りきれるよう、普段から準備をしておきましょう。