- フードの袋に書かれている〝総合栄養食″って何のことですか?
- 総合栄養食とは、ペットがそれと水だけで健康でいることが認められているペットフードのことで、製品ごとに分析検査や給与検査を行って栄養基準を満たしていることがしっかりと確認されています。
- 栄養要求量はペットの成長段階によって異なるので
-
- 妊娠期/授乳期
- 幼犬期・幼猫期/成長期またはグロース
- 成犬期・成猫期/維持期またはメンテナンス
- 全成長段階/オールステージ
- の4種類に分かれており、これは必ずパッケージに表示されています。
- 総合栄養食以外のフードには、間食(おやつやごほうび)、栄養補完食(特定の栄養を調整したもの)、カロリー補給食(カロリーを増やすためのもの)、副食(嗜好性を上げるためのおやつ)、などがあります。
- また、総合栄養食の中でも特定の疾患に対して栄養成分を調整したもので、獣医師の指導の下で食べさせる〝療法食″というものもあります。
- ウェットフードというのは缶詰のフードのことですか?
- ウェットフードとは水分量が75%以上含まれているフードのことを指し、缶詰だけでなくレトルトパウチやアルミトレイ、プラスチック容器などの容器に入っていることもあります。通常、食品に含まれる水分量が多いとカビなどの微生物が繁殖しやすいため、ウェットフードは製造するときに密閉したのちに容器ごと熱と圧を加えて殺菌しています。ですから開封しなければ数年間は常温で保存が出来るようになっています。
- また、ウェットフードはご飯を食べながら水分も同時に補給できるという特徴があるため、特に水分をたくさん摂取したほうが良い若齢や高齢のペット、また夏場で気温が高いときなどに適したフードということができます。
- 水分含量の違いによるペットフードの分類としては、そのほかに水分含量20~35%程度の“セミモイストフード”と、水分含量10%以下の“ドライフード”があります。
- 主食はドライフードのほうがよいのですか?
- ドライフードとは前述のとおり、水分をほとんど含まない“カリカリ”と言われる粒状のものを指しますが、水分量が少ないため保存性が良く、取り扱いが容易で一食当たりの価格も安価なことから、主食としてよく使われています。
- 総合栄養食と明記されているドライフードであれば、それと水だけを与えておけばとりあえずは安心です。適度な硬さや嚙みやすい形状をしているものも多く、ペットの“噛みたい”という欲求を満たすことも出来ますし、歯石も付きにくくなるという利点もあります。
- ただし、ドライフードとウェットフードを比べた場合、ウェットフードのほうが嗜好性が良い傾向もあるため、ドライフードだけでは食べなかったり、同じものを続けることでペットが飽きてしまってだんだん食べなくなる、ということもあります。
- ペットにしっかりと栄養を取ってもらいたいときにはウェットフードに変えてみるなど、ドライフードだけにこだわることもないと思います。大切なことは、総合栄養食と書かれているものを主食に選ぶ、ということです。
- おやつや間食と書いてあるフードはなるべくあげないほうがよいのですか?
- おやつや間食、副食、と書かれているフードは、特定の栄養を調整したり、カロリー補給や嗜好性を上げるためのフードですので、確かにそれだけで食事代わりにしてしまっては栄養に偏りが出てしまいます。
- しかし、ペットにも食べる楽しみが必要です。例えば、しつけの訓練をして上手にできたときには「良く出来ました!」という合図として一口サイズのおやつをあげることもあるでしょう。
- また、おやつでも原材料名はしっかりと書かれているので、ペットが食べてもよいものを選べば療法食と併用することが可能ですので、特定の療法食しか食べられなくなってしまったのに好き嫌いを言って食べなくなってしまったようなときには、嗜好性の高いおやつのトッピングが威力を発揮します。
- 総合栄養食以外のペットフードも、量と内容を確認しながら上手に使っていきましょう。
まとめ
ペットフードは約束として必ず
- 犬用か猫用か
- 目的(総合栄養食かそれ以外か、どの世代向けか(幼ペットか成ペットか、高齢ペットか))
- 内容量と給与方法(一日量と回数など)
- 賞味期限
- 成分(粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分の割合)
- 原材料名(使用量が多い順に)
- 原産国名
- 事業者名および住所
がラベルに明記されています。これらをよく見て、自分のペットに合ったフードを見つけて、正しく与えるようにしてくださいね。