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詳しく見る犬猫の基礎知識
2024.03.01
もう一頭迎えるときの注意点
迎える前に確認しておきたいこと
まずは、本当にもう1頭飼うことが出来るのか確認しましょう。
ペットが増えるということは、当然食費や医療費などが今までの倍になります。経済的にそれを継続することは可能でしょうか。また、新しく迎えたペットは慣れるまでは先住のペットと分けておく必要がありますし、その後もしばらくは2頭が同じ室内では暮らせない可能性もあります。ケージを置く場所、もしくは隔離できるスペースが確保できそうですか? そして最も大切なことは、先住ペットが新たなペットを受け入れることが出来そうかどうかです。一般的に先住ペットが成猫の場合、縄張り意識が強いため新たな家族を迎え入れるには時間がかかる、と言われています。またオス同士や体格、年齢差が大きい場合も注意が必要です。特に先住ペットが高齢の場合、動きの激しい若いペットがストレスになって体調を崩しがちになるため、あまりお勧めはできません。
迎える準備
家に迎える前に、家族になる予定のペットはまず動物病院で健康診断を受けましょう。気をつけなければいけない持病はないか、ペット同士が感染する病気にかかっていないか、皮膚やお腹に寄生虫はいないか、きちんと調べてもらいましょう。そして、ワクチンや駆虫薬など予防できることをして、その効果が明らかとなるまでは完全に隔離し、ペット同士が顔を合わせないようにしましょう。
子犬、子猫を迎える
一番多いケースは、ある程度歳を重ねたペットのところに子犬や子猫を迎える、という状況だと思います。新しいペットはいきなり先住ペットに対面させるのではなく、まずは別室のケージの中に入れておき、先住ペットは存在だけがなんとなく感じられる状況にしておきます。そしてそれに慣れてきたら、今度は短時間だけ部屋の扉を開けて、その存在を見られるようにします。双方が怒らずに興味を持って近寄るようなら、 様子を見てそのままにしてもいいかもしれません。
ケージ越しに十分お互いが慣れてきたら、新しいペットをケージから出して先住ペットに会わせてみますが、最初に会わせるタイミングは食事時がよいでしょう。フードボウルを並べて、お互い楽しい時間帯を一緒に過ごすことで仲良くなりやすくなります。 それから少しずつ新しいペットを部屋に出す時間を増やしていきますが、そのとき先住ペットには一頭で過ごすことのできるプライベートエリアを設け、何かあればすぐに逃げることが出来るようにして、ストレスが溜まらないように気を配ってあげましょう。 どうしても慣れない子犬子猫のほうが手もかかり、可愛らしい容姿でついつい時間をかけてしまいがちですが、それでは先住ペットがやきもちを焼いてしまいます。新しいペットと先住ペットを必ず等しく扱うようにし、何かあれば先住ペットのほうを先輩として立ててあげるのが、その後ペット同士がうまくやっていくコツです。
犬と猫を一緒に飼う場合
一般的に先住ペットが成犬で、あとから子猫を迎える、というパターンは比較的うまくいくことが多いようです。犬のほうが群れで生きる動物なので新しい家族を受け入れやすいからです。但し、猟犬の本能が強い場合は子猫を獲物として捕らえてしまうこともあるため、最初は猫をケージの中に入れて、リードを付けた犬を近づけて様子を見るようにしましょう。
先住ペットが猫の場合、無邪気に寄ってくる子犬を鬱陶しいと思いがちです。いくら子犬でも自分のプライベートエリアへ土足で踏み込んでくるような態度は受け入れないため、しばらくは室内での子犬の活動範囲を制限し、少しずつ許容できる場所を増やしていくようにしましょう。
まとめ
家で複数のペットが仲良くしている光景はとても微笑ましく、またペット同士がお互いに良い影響を与え合うので1頭で飼うよりも飼育しやすくなることもあります。ですが、最終的には個々の相性ということになりますので、よくよく見定めて、最良の友を見つけてあげてくださいね。