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2024.06.01
猫の爪とぎ
爪とぎの意味
まず、猫がなぜ爪とぎをするのか、それにはちゃんと理由があります。
- 伸びてくる爪の形を整える
- 猫の爪はかぎ爪の形の鞘(さや)が重なっていて、下から伸びてきた新しい爪が古い爪を押し上げるようにして伸びています。ですから古い爪を何かに引っかけて落とすことによって、新たな鋭い爪に整えているのです。
- なわばりのマーキング
- 猫の肉球には匂いを出す腺があり、爪とぎをするときにはその匂いをつけて自分の存在を主張しています。爪痕にもその意味があるため、自分の強さをアピールするときには背伸びをしてなるべく高い位置に爪痕を残そうとします。
- 自己ピーアール
- 自分のことを飼い主に見て欲しいときにも爪とぎをします。爪を研いだときに、紙くずなどが盛大に飛び散って、「わあ、すごーい!」などと声をかけられると、さらに人の気を引こうとして盛大にバリバリとすることもあります。
- ストレッチや気分転換
- 寝起き時に伸びをするように爪とぎをすることはよくあります。また、仲間と喧嘩をした後など嫌な気持ちを切り替えようとして爪を研ぐ姿もよくみられます。
爪とぎグッズの種類
お気に入りの爪とぎグッズを用意してあげれば、そこだけで爪をとぐようになり、家具や柱を傷つけることを避けることが出来ます。どんな爪とぎが好きなのかは猫それぞれで、硬さや爪の引っ掛かり具合などにこだわりがあるようです。そして今はそれに合わせて様々な素材の爪とぎグッズが売られています。
- 段ボール製
- ペットショップなどで一番よく見かける爪とぎです。猫が乗っかって爪とぎが出来るような板状のものから、壁に立てかけられるもの、ベッドと兼用になっているものなど、様々なデザインがあります。爪が引っ掛かりやすいのでボロボロになりやすく、すぐに買い替えなくてはいけないのが欠点ですが、価格も比較的安価なので初めて試してみるにはいいかもしれません。
- 布やカーペット製
- ソファやカーペットなどで爪とぎをしていた猫は、似たような材質の爪とぎを用意してあげるとよいでしょう。布製のものはボロボロになった時、糸くずが出てくることがありますが、それを食べてしまわないように気をつけましょう。
- 木製
- 屋外で暮らした経験のある猫は木の幹で爪とぎをしていたため、木製のものを好む傾向があります。硬いため好き嫌いがあるようですが、丈夫で長持ちします。
- 麻製
- 麻ひもを巻き付けた爪とぎは適度に爪に引っかかり、しかも丈夫なためキャットタワーの支柱などに使われていることもあります。しかし麻は独特の匂いがあり、猫の好みが分かれるため、まず麻を気に入るかどうかを確認しましょう。
爪とぎをしなくなると
高齢になると爪の生え代わりも遅くなりますが、体力が衰えてあまり爪とぎもしなくなってきます。すると古い爪が剥がれ落ちにくくなり、だんだん分厚く長くなって爪が指先に引っ込まなくなってきます。そのまま放っておくとカーペットなどに爪が引っかかって生爪をはがしてしまったり、伸び続けた爪が丸まって自分の肉球に刺さってしまうこともあるので、ときどき爪の形をチェックし、長すぎると思ったら爪切りで先端部を切ってあげましょう。
まとめ
ペットショップに行くとインテリアのような爪とぎグッズがたくさん売られています。つい人の趣味で選んでしまいがちですが、「せっかく買ったのに使ってくれない、、、」と後悔しないためには、ふだんどのような場所で爪とぎをしているのかよく観察して、猫が一番気に入ってくれそうなものを選んで購入してくださいね。