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動物病院でのマナーや注意点

動物病院はペットと飼い主様にとって必要不可欠な場所ではありますが、そんなに頻繁に行くこともないので、いろいろ勝手がわからないことが多いと思います。ちょっと怖い(かもしれない)先生や知らないペットにも遭遇する可能性もあるので、ペットも人も緊張することが多いでしょう。でも、事前にしっかりと理解していれば落ち着いて対応できますよ。
動物病院にはペットをどうやって連れていけばよいでしょうか?待合室で知らないペットや人を見たら興奮してしまいそうで心配です。
動物病院という特殊な雰囲気の中ではペットがパニックになってしまって人の言うことを聞けなくなってしまうことがあります。
きちんと診察してもらうためには待合室からペットをコントロールしておくことが大切です。
大型~中型犬の場合は短めのリードにつないで、しっかりと持てる人が連れて行くようにしましょう。首輪だと引っ張った時に抜けてしまう可能性もあるので胴輪のほうが安心です。
待合室ではなるべく他のペットとは離れた場所に座るようにし、飼い主様が壁になってペット同士が顔を合わせないようにしましょう。
それでもペットが興奮してしまうようなら、無理に待合室で待つのではなく、病院の外や車の中で待つようにして、順番がきたら呼んでもらうように受付の人に頼むとよいでしょう。
小型犬はケージに入れて他のペットを見せないようにするか、リードをつけた状態で飼い主様がしっかりと抱っこして落ち着かせてあげましょう。
猫はほとんどの子が動物病院そのものが嫌いですが、洗濯ネットに入れて上開きのケージに入れて連れて行くと、ネットに入れたまま注射などが出来るため、診察が容易になります。
もし待合室でそそうをしてしまったらどうしたらいいですか?うちの子は男の子のワンちゃんなのでマーキングをしてしまいそうです。
動物病院はたくさんの動物が来院するため、ペットにとって刺激となる臭いがあちこちにあります。特にオスのワンちゃんはその臭いに反応して縄張りを主張するためのマーキング(おしっこ)をしてしまうこともあるでしょう。
そのような心配があるときには直前まで病院に入らず、順番が来たら呼んでもらうようにすぐ外で待機するようにしましょう。もしくは、ペット用おむつやマーキング防止用のマナーバンドなどをあらかじめ装着しておいてもよいでしょう。
それでももし、病院内でおしっこをしてしまったら、踏んで広めてしまわないように素早くティシュなどで拭き取り、必ずスタッフに声をかけてしっかりと消臭消毒してもらうようにしましょう。
動物病院では治療中、飼い主がペットを押さえていなければいけないのですか?
もしペットが飼い主様の言うことを良く聞き、飼い主様と一緒に居るほうが落ち着くというのであれば、一時的に押さえてもらうことはあります。
しかし、病院にはスペシャリストである動物看護師さんもいます。たとえば採血をするときなど特殊な押さえ方が必要になるときにはスタッフにお任せしましょう。
また、スタッフに任せるときもペットそれぞれの性格や状況によっては先生から「頭を撫でていてください」「声をかけて気を紛らせてあげてください」「外で待っていてください」などのお願いをされることがあります。そのようなときには協力して治療がスムーズに進むようにしてください。
ペットを病院に連れて行くのが大変なので、お薬だけをもらうことってできないのですか?
たとえば「お腹を下した」と言っても原因はさまざまです。
食べすぎなのか、食中毒なのか、寄生虫がいるのか、ストレスなのか、他の病気が潜んでいるのか、そもそも原因は一つではないかもしれません。
「ちゃんと症状を説明できればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ペットは自分で原因や症状を話すことが出来ません。
獣医師が診察、検査をすることによって原因が推察できるのです。
そして原因が特定されてはじめてお薬を処方することができます。
ですから、大変だとは思いますがペットの治療はまず診察から、ということを理解しておいてください。
先生の説明が難しくてよくわからない時にはどうしたらいいですか?
確かに病気の話は難しいことが多いかもしれません。
でも“こんな基本的なことを聞いたら怒られるんじゃないかしら”と、わかったふりをしてうなずいていると、先生は理解したものとしてどんどん話を先に進めていってしまいます。
疑問に思ったらその場でどんどん質問しましょう。
患者さんには医療の内容について説明を受ける権利があります。
あとになって双方で誤解が生じることがないように、本当に納得できるまで何度でも聞きましょう。

まとめ

ペットを飼い始めたらまず、かかりつけの動物病院を見つけましょう。動物病院は病気を治すための場所だけではなく、飼い方やしつけなどペットのことに関しては何でも相談できる頼りになる存在です。波長の合う先生を見つけて動物病院と上手にお付き合いできるようになると良いですね。

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