- 錠剤を処方してもらい、口の中に突っ込んで、と言われたのですが恐くて出来ません。 何とかうまくだまして食べ物として飲ませる方法はありますか?
- そのまま錠剤をペットフードの上に乗せても、ペットは上手に錠剤だけ除けてごはんを食べてしまいます。
- 錠剤を食べ物と一緒に食べさせるには、まず少量(一口サイズ)のごちそう(チーズや肉など)を用意して、その中に錠剤を忍ばせます。
- そして確実に食べたことがわかるように手から直接食べさせます。
- または、錠剤を砕いて、少量のウェットタイプのフードに混ぜて食べさせます。
- どちらの場合も、薬の味がわからないように濃いめのフードを使うことと、絶対に食べ残しがないように少量で行うこと、が大切です。
- ウチの猫は目薬が大嫌いで、薬の袋を見せただけで逃げていってしまいます。当然、上手に差すことも出来ません。目薬を差す時に何かコツのようなものがあるんですか?
- 一番最初に目薬を差す時に、目薬の容器を真ん前から目に近づけたりはしませんでしたか?
- ご自身に置き換えると判ると思いますが、目の前に得体の知れないものを突きつけられて、しかもそこから目の中に液体を垂らされたら、どんなペットでも恐くなってしまいます。
- 目薬を差す時にはまず背中側から近づき、目薬の容器は見せないようにしましょう。
- 優しく頭を撫でながら、徐々に目の上の方に手を近づけ、目じりから白目に流すように目薬を差します。
- なるべく刺激を与えないように、もし冷蔵庫に入っていて冷たい点眼薬はあらかじめ手の平で暖めておきましょう。
- 瞳から溢れた薬液はティッシュなどで優しく拭き取り、ペットが自ら目をこすらないように注意してあげましょう。
- そして、大人しくしていたら良く褒めてあげることも忘れずにお願いします。
- シロップの薬を飲ませるようにとスポイトをもらったのですが、うまく口を開けて飲ませることが出来ません。 どうやって飲ませたらいいですか?
- 犬や猫はたいてい犬歯のすぐ後ろに歯の生えていないスペースがあります。
- ペットが嫌がって口を開けてくれなくても、そこにスポイトの先端を差し込めば、シロップの薬を飲ませることが出来るので、試してみてください。
- まず、下あごを反対の手で支えて頭を少し上向きの位置で動かないようにします。
- そして、スポイトの先端を口の中に入れて、少しずつ流し込みます。
- 慌ててむせたりすることがないように、くれぐれもゆっくり飲ませましょう。
- 飲み込めば、喉が上下に動きますので、それを確認しながら一口ずつ飲ませるのがコツです。
- カプセルの薬を処方されたのですが、割って中身だけを飲ませてもいいですか?
- 本来カプセルは、直接舌に触れると不味かったり、口の中で溶けずに胃や腸で溶けるようにするためにあるものなので、もしできることならカプセルの薬はそのまま飲ませたほうがいいでしょう。
- しかしカプセルが大きくて飲ませにくい場合や、カプセルが濡れてやわらかくなってしまい、扱いに困るような場合には中身だけを取り出して飲ませても構いません。
- 中の粉状もしくは顆粒状の薬をウェットフードに混ぜたり、液体に溶かしてスポイトで飲ませたり、少量の水でペースト状にしたものを頬の内側に塗りつけたりして飲ませると良いでしょう。
- 一日2回飲ませてください、と言われましたが、具体的には何時ごろがいいんですか?
- 一日2回飲ませる薬と言うのは、すなわち12時間おきに飲ませる、ということです。
- ですから、具体的にいつごろが良い、ということはあまりなく、最初に朝9時に飲ませたら、次は夜の9時、というように、時間をなるべくずらさずに飲ませることができるようなスケジュールを組むことが大切です。
- 多くの薬は胃を荒らすために、できれば食事と一緒に飲ませたほうがいいのですが、薬の効果のことを考えると食事の時間のほうを薬にあわせた方がいいかもしれません。
- 同じく、一日3回飲ませる薬は8時間おきが理想的です。
- 一日3回飲ませるというお薬を処方されましたが、お昼に飲ませるのを忘れてしまいました。 夕方にお昼の分を飲ませたほうがいいですか?
- 薬を一日数回に分けて飲ませるのは、薬の成分が適切な濃度で体内に留まるようにするためです。
- ですから、お薬を飲ませ忘れた、ということはその間、薬の成分が足らなかったということになり、そもそもはそんなことがないように、くれぐれも気をつけなければいけません。
- しかし、万が一うっかりと飲ませ忘れたときにはすぐに1回量をのませましょう。
- しかし、その次に飲ませるのは今から8時間後になります。
- 時々、一回飲ませるのを忘れたからと言って、そのあと2回分をまとめて飲ませようとする方がいますが、多すぎる薬はややもすると毒になるため、それは非常に危険な行為です。
- 一回量と飲ませる間隔はくれぐれもきちんと守るようにしましょう。