こんな行動をしているとき、犬はこんなことを伝えています
- 【あくびをする】=「ストレスがある」「緊張しているとき」「不安なとき」
- お母さん:「トムくん、朝よ。起きなさい」 トムくんはまだまだ起きそうにありません。
- お母さん:「トム!いい加減に起きなさい!」 怒ったお母さんに、トムくんは「ふあぁぁ~」と大きくあくびをしました。
- 実はこのあくび、まだ眠いからしたのではありません。不安な時、緊張している時、 相手に落ち着いてほしい時などにあくびをした時は「もう怒らないで」という犬語を伝えているのです。
- 【鼻や口をペロペロする】=「うれしい」「緊張しているとき」
- さて、そんなことをしているうちに食餌の時間になりました。トムくんは食べることが大好き。
- お母さんから大好物のデビフドッグフードをもらう時、トムくんはいつも鼻や口をペロペロ・・・ ペロペロと舐めるのは、おいしそうなものを見たときの人間で言う舌舐めずりとは少し異なります。
- 「うれしい!」と思うときや「何かを期待しているとき」にこのサインを出します。 また、他のワンちゃんや人間に対してこの行動をしている時は、自分自身の緊張をほぐそうとしているサインの場合もあり、相手に対して敵意がないことを表現しているといわれています。
- 【シッポを振る】【そっぽを向く態度をする】=「うれしい」「楽しい」
- お散歩に行く時間になりました。あれれ、せっかく大好きなお散歩なのにトムくんはシッポを振りながらあちこち走り回って、なかなかリードをつけさせてくれません。これは一体どういうことなのでしょうか?
- 大好きなことなのにどこかへ行ってしまったりまるで無関心な態度でそっぽを向いたりしている行動は「うれしい!」という意味にあたります。わざとそのような態度を取っていながらも、トムくんの心の中はうれしくてたまらないのです。
- その証拠にほら!シッポはちぎれんばかりにブンブン振っています。人間はまるでからかわれているみたいですよね。
- 【伏せをする】=「うれしい」「服従します」
- 公園を散歩しているトムくんの前方から大きなワンちゃんが歩いてきました。 するとトムくんは、急に立ち止まり地面におなかをつけて伏せの体勢をとりました。
- お母さん:「あらあら、トムくんもう疲れちゃったの?」 いいえ、疲れたわけではありません。 これは大きなワンちゃんに対し「あなたに服従します」という敬意を表しているのです。
- もし散歩の途中に出会った犬が伏せをしたら、それは気に入ってくれているサインなのですよ。
- 【体をブルブルと振る】【口をパクパクする】=「緊張している」「イヤなことから逃げたい」「不快」
- お家に帰ったトムくんを待っていたのはシャンプーです。まだシャンプーをしていないのに、トムくんは体をブルブルッと振り、何かを言いたそうに口をパクパクしています。
- お母さん:「やだ、トムくんたらまだ水に濡れていないのに体振って・・・」 体をブルブル振ったり口をパクパクするしぐさは人間の子供が駄々をこねたり腕を振ったりするしぐさに近く、「イヤだよ~」とか「緊張している」いう意味と同じです。
- シャンプー以外にも犬に服を着させたりお客さんが来た時にそのしぐさを見せることもあります。
- 【二人の間を割って入る】=「飼い主さんを守れ!」
- 夜になり、お父さんが帰ってきました。お父さんとお母さんは二人でソファに座り、仲良くしゃべっています。それを見ていたトムくん、二人の間に無理矢理入ってきました。
- お父さん:「おいおい、トムはヤキモチを焼いているのかな?」 お母さん:「あらうれしいわ。トムくんはお母さんのことが大好きだから、お父さんに取られまいと思っているのよ」 お父さんの言うようにヤキモチを焼いている場合もあるかもしれませんが、この行動は「飼い主さんを守らなくちゃ!」という犬語にあたります。
- 人間だけではなく、他の犬との間に割って入る時も同じように飼い主さんを守ろうとしているのです。かわいそうに、お父さんはまだ“飼い主”として完全には認められていないようですね。
- 【鼻を持ち上げる】=「何かをして欲しいとき」「敵意がないとき」
- そろそろお休みの時間です。あれれ、トムくんは鼻を持ち上げながらくんくんニオイをかぎ何かを探しているようなしぐさをしています。
- お母さん:「あら、トムくん。何かにおう?」 トムくんのしていた行動は「何かをして欲しい」という飼い主さんへのアピールです。この場合のトムくんはお母さんともうちょっと一緒に居たくて、このような行動を取ったようですね。
- 例えば飼い主さんが出掛ける前に玄関でこのしぐさをしたら「一緒に連れて行って欲しいな」なんて言っているのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか? これらは犬語と言われる中のほんの一部ですが、「あ!そういえば同じ行動をしている!」なんてしぐさもあったのではないでしょうか? 犬は人間社会にあうように自分をコントロールして生きています。その代わりに人間も、このような犬語を勉強して少しでも犬の気持ちを理解してあげたいですね。