第22回 ペットフードに配合される成分について
第21回 ペットのダイエットについて
第20回 ペットの認知症について
第19回 春の予防(犬フィラリア、ノミ、マダニ)について
第18回 フードのトッピングについて
第17回 シニアフードについて
第16回 夏のお散歩の注意点
第15回 フードボウルの選び方
第14回 ペットがいるおうちで気をつけたい観葉植物
第13回 ペットフードの種類について
第12回 被毛について
第11回 ペットのお留守番
第10回 マイクロチップの重要性 Q&A
第9回 おうちでできるグルーミング
第8回 動物病院でのマナーや注意点
第7回 ペットの服について
第6回 ペットと赤ちゃんの生活
第5回 年齢別の食事について
第4回 ペットの食物アレルギーについて
第3回 ペットの防災対策
第2回 ペットとのお出かけ
第1回 ペットを迎える前の準備
毎回ペットにご飯をあげる度に、食べこぼしで床が汚れてしまったり、水入れがひっくり返ってしまったり、ペットのひげや頬がフードでベタベタになってしまったり…といった食事のトラブルはありませんか?
それはもしかしたらフードボウル(食器)がその子に合っていないのかもしれません。
今はペットショップや雑貨店、インテリアショップなどにも様々な種類のフードボウルが売られています。
うちの子に最適なものはどんなものか、探してみましょう。
A.ペットのフードボウルで大切なことは衛生管理がしやすく、毎日使いやすいことです。
一番普通に売られているのはステンレスの食器だと思います。安価で壊れにくく、熱湯消毒なども出来て洗いやすいのが特徴ですが、銀色のシンプルなものが多く面白みに欠けるのが難点です。また、そのままでは床を滑りやすく、食べている最中に動いてしまうこともよくあります。
色や形でいろいろ選べるのはプラスチック製のもので、軽く壊れにくいのですが、ペットが噛んで変形したり細かな傷がつきやすいので、衛生面でやや問題があります。軽すぎてひっくり返しやすいので水入れには適していません。
最近増えているのが陶器のものです。ステンレスよりも重いので安定感があり、色や形も様々なバリエーションがあります。熱や酸にも強いので清潔に保てますが、欠点としては割れたり欠けたりするということで、扱いには少し注意が必要です。
そのほかに、防水布やシリコンでできた、小さくたためるフードボウルもありますが、これらはお散歩や旅行のときに使用する携帯用になります。
A.フードボウルを床に直接置いた場合、ペットは足を畳んで頭を下げてご飯を食べることになります。しかし、実はこの体勢はペットにとってはあまり快適ではなく、特にシニアペットでは首に負担がかかってご飯をうまく呑み込めず吐き戻しの原因になったり、辛い体勢を維持できなくて食事を途中で止めてしまうこともあります。
フードボウルの高さはペットが4本足で立ったまま、自然に首を下に向けたときに食器があるくらいが一番楽と言われています。ですので、ペットの大きさに合わせていろいろな高さのフードボウルが作られるようになったのです。
また、台を作ることによってフードボウルがひっくり返りにくくなり、床接地面に滑り止めがついていれば、ペットがフードボウルを舐めてもあちこち動かないようになるので、ご飯を散らかして食べるようなペットにも“台つきフードボウル”はお勧めです。
A.短頭種のペットは鼻が短いので、通常のフードボウルにご飯を入れると、深いところまで口が届かないことがあります。また、ペットによっては周囲を見渡せなくなる、ひげが汚れるなどの理由で頭を容器に深く突っ込むことを嫌がることがあります。
そのような子にはなるべく底の浅いフードボウルを用意してあげましょう。平皿のようにあまり広がっていては却ってフードを拾いにくいので、ペットの頭くらいの大きさで浅く、縁がついていて、少し傾斜がある(フードが手前に集まりやすい)ものがベストです。
A.ペットの早食いは吐き戻しや胃捻転の原因にもなるので、なるべくやめさせたいのですが、なかなかしつけだけではうまくいきません。ペット用フードボウルの中には、そういった子向けに、わざと食器の中を凸凹させているものがあります。出っ張っている部分が邪魔になってわざと食べにくくすることで、一口でご飯を頬張ることが出来ず、少しずつ食べることになるので、時間をかけて食べさせるようにできるのです。
私たちが食べ物の盛り付け方で食欲が出ることがあるように、ペットもフードボウルによって食べ方が異なってきます。色や形だけでなく、大きさや手触りなども十分吟味して、ペットが気持ちよくご飯を食べられるようなフードボウルを選んであげましょう。