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第10回 ペットが溺れたときの対処法

第10回 ペットが溺れたときの対処法

犬はみんな“犬かき”をして泳ぐことが出来る、と思っていたらそれは間違いです。実は犬でも泳げない子はたくさんいますし、猫は特に泳ぐことが苦手です。そんなペットがもし水に入ってしまってバタバタと苦しそうにしていたらどうしたらいいでしょうか?

水が苦手なペット

ダックスフントやコーギーのような足の短い犬種や、パグやブルドッグのようなガッチリ体型の短頭犬種は一般的に泳ぎが苦手だと言われています。また、ターキッシュバンのようなごく一部の品種を除いて、通常猫は水に入ること自体が大嫌いです。
これらのペットがもし足の届かない水に落ちてしまったら、それこそパニックになって溺れてしまうことでしょう。

ペットが溺れるのはこんなとき

もし近所に用水路やため池などがあれば、お散歩中などに誤って落ちてしまうことがあるかもしれません。
また海や川に連れて行ったとき、最初は水辺を走っていても、いつの間にか足の届かない深みにはまってしまい、溺れてしまうことがあります。普段は泳ぐことが上手なワンちゃんですら、はしゃぎすぎて疲れたり、水に浸かりすぎて低体温症になってしまうと水に流されてしまって陸地に戻れなくなることがあります。
さらにペットが溺れてしまうのは屋外に限ったことではありません。プールのあるご家庭はもちろんですが、ネコちゃんがお風呂場の暖かさにつられて入り込み、湯船にはまって溺れてしまう、という屋内の事故もしばしば発生しています。

溺れたペットを救出するには

溺れてバタバタしているときはペットも我を忘れてパニックになっています。救出するときには噛まれたり、引っかかれたりしないように注意をして水から引き上げてください。
また、水に濡れたペットはとても重く、ペットを抱きかかえた状態で泳ぐことはライフセーバーのようなプロフェッショナルでないととても危険です。くれぐれも自分が溺れてしまわないように気をつけてください。

溺れたペットのファーストエイド

1. ペットを水から引き揚げたときにぐったりとしていたら、まず水を吐かせます。ペットの両足か腰を持ってさかさまにしてゆすってみます。背中や胸を叩いて口や鼻から水が出てくるか確認しましょう。

2. 次に心臓が動いているか、呼吸をしているかどうかを確認します。心臓は胸の腋の下に近いところに指をあてて鼓動を調べます。もし、心臓が止まっているようならすぐに心臓マッサージを開始します。

3. 心臓マッサージはまずペットを右下になるように寝かせます。
首をまっすぐにして舌が喉を塞いでいないか口の中を確認します。心臓の位置は左前脚の肘のあたりなので、そこに手のひらを上から当てて軽く胸がたわむくらいの力をかけて押していきます。小型犬の場合は一分間に120回くらい、中型~大型犬は80~100回位を目安に行いましょう。

4. 鼓動と呼吸を確認したら出来るだけ早く動物病院に連絡して連れて行きましょう。

まとめ

一番大切なことは、ペットが溺れるような状況を作らないことです。今はペット用のライフジャケットもありますので、海や川に遊びに行くときにはあらかじめ準備しておくとよいでしょう。 ペットがすぐに元気になったように見えても、肺に水が入っているケースがあります。そうするとしばらくしてから肺炎などの症状があらわれることがあるので、応急処置をした後も必ず動物病院に連れて行き、検査をしてもらいましょう。