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ペットとの生活

ペット版 家庭の医学

第11回 爪の切り方と深爪をしたときの対処法

第11回 爪の切り方と深爪をしたときの対処法

通常ワンちゃんの爪は、地面を歩くことで自然にすり減って適度な長さに保たれますが、室内で生活をしている子はそれができないため、だんだん伸びてきてしまいます。伸びすぎた爪は歩きにくくなるだけでなく、生爪をはがすような事故の原因にもなるため、定期的に人が爪を切ってあげなければいけません。しかし、ペットの爪を切るのは意外に難しく、加減がわからないと深爪をして出血させてしまう危険もあります。正しい爪の切り方と爪を傷つけてしまった時の対処法を知っておきましょう。

伸びた爪は危険

爪を伸ばしたままにしておくと、カーペットのループや、タオルケット、電気コードなどに引っ掛けて、それを外そうとしたワンちゃんが暴れて爪が根元から折れてしまったり、指を脱臼してしまう事故につながることがあります。
また、後ろ足の内側に“狼爪(ろうし)”と呼ばれる親指の爪がある場合、これは地面と接していないため特に丸まって伸びやすく、最終的には自分の肉球に刺さってしまうことがあります。

もし爪が取れたり、根元で折れてしまったら

ネコちゃんの爪はさやが外れるように古いものが自然に取れていくので、ワンちゃんのように伸びすぎるということはあまりありませんが、それでもカーテンやひもなどに爪をひっかけてしまい、取れなくなってパニックで暴れたときに生爪をはがしてしまう事故が起きてしまいます。
爪が折れたり、生爪がはがれてしまうと、取れた部分が中途半端にくっついている場合があります。本当に皮一枚でぶら下がっているときには思い切って取り除いてしまったほうが治療しやすいのですが、もし取ろうとしたときに痛がるようであれば無理に取らないほうがよいでしょう。痛みで興奮すると出血も多くなり、怒って次の治療ができなくなってしまいます。
まずは患部を直接触らないように流水で表面の汚れを取り除きます。周囲の水分を軽くふき取ったら、出血の状態を見て、まだ血が止まらないようなら、折れた爪の根元上下を強めに指で圧迫して止血を行います。2分程度そのままにして、一度緩めて止血の状態を確認し、出血が止まるまで続けます。いったん止血が出来ても動いたりぶつけたりすれば再出血することもあるので、患部を清潔なガーゼなどでカバーしつつ、できれば抱きかかえて、なるべく早く動物病院に連れて行きましょう。

爪の切り方

ペットの爪はペットサロンや動物病院でも切ってくれますが、おうちの人がこまめに切ってあげるのが理想的です。
爪を切るときにはまず、爪を光に透かしてみましょう。ピンク色に見えるところまでが血が通っているところなので、その少し前が切る目安となります。黒い爪で血管が透けて見えない場合には、少しずつ切りながら切り口の色を見て判断しましょう。切り口の中側に爪よりも少し柔らかい皮膚のような組織が見えたらそこで止めましょう。
爪切りが痛くて嫌なことだと思われないように、はじめは少し長めでやめておき、爪切りをした後はよく褒めてあげてください。

もし深爪して血が出たら

もし、爪を切りすぎて先端から出血してしまったら、慌てず清潔なガーゼや脱脂綿を使って圧迫止血をしましょう。約3分、強く押さえていれば大抵の出血は止まります。その際、ガーゼで出血部位をこすったり、頻繁にガーゼを外して覗いて見たりしてはいけません。
また、深爪専用の止血剤を用意しておけばもっと簡単に止めることができます。止血剤はペットショップなどに売っていますが、止血剤の粉をカット綿の上に出しておき、深爪をした断面に強く押し付けるようにして用います。

まとめ

爪からの出血は時として噴き出ることもあり、ペットも痛くて暴れるため、血が周囲に飛び散ってパニックになってしまうかもしれません。しかし、しっかりと押さえればすぐに止まります。慌てず騒がず対処しましょう。